筆者がゴールデンエリプスに強い興味を持ったのは2016年秋のことでありますが、その際ゴールデンエリプスがどういった立ち位置だったかというと、「安い順にパテックフィリップを並べたら、そこにある」といった状態でした。
当時、パテックフィリップの中古相場は、ロレックスでいう5桁世代にあたる年式の手巻きカラトラバが110万円台~といった相場。自動巻となると130万円台~といった感じでした。
それに対して、ゴールデンエリプスはどういった状態だったかというと、手巻きのメンズサイズが50万円台という価格帯。
そこには、3848といった手巻きのゴールデンエリプスがあったわけですが、YGでもWGでも、青文字盤でも白文字盤でも50万円台といった価格帯で普通に売られていたのです。
当時でも、「パテックフィリップが50万円台で購入可能」というのは激安だったといえるわけですが、それでもそれら50万円台のゴールデンエリプスがすぐに売れるというこはなく、筆者が気になって眺めていても「数ヶ月ぐらい前から見ている個体がまだ売っている」という状態でした。
その後、筆者は手巻きのエリプスではなく、自動巻の3738/100J-012を購入したわけですが、それを買った2017年秋時点でも、手巻きの3848Jは50万円台で売られていたのです。
実際、筆者が自動巻エリプスを購入したお店では、手巻きの3848Jが約59万円で売られており、購入する際に2つを並べて「どっちも買いたい」などと思ったぐらいです。
しかし今、その時50万円台だった3848Jがなんと約151万円という水準にまで上昇している様子。
かつて、「自動巻と併せて買ってしまおうか」と思った筆者は、買わなくて後悔している次第であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値 |
2023年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ゴールデンエリプス 3848J |
中古 | 6年 10ヶ月 |
¥598,000 | ¥1,518,880 | 920,880 | 253.99% |
手巻きのゴールデンエリプスは、2020年頃から評価の兆しが見られるようになっており、WGの3848Gについては、2020年3月に記事でお伝えした時点で83万円となっていました。
そして、その後も手巻きエリプスは上昇し続けた結果、現在ではYGが150万円台といった様子。
2019年頃まで、60万円前後といった水準が長らく続いていたといえる手巻きのゴールデンエリプスでありますが、今では150万円台といった状態に変化。5年前水準に対しておおよそ100万円プラスといえるような状態に化けてしまったのです。