全体的に値下がり傾向というイメージのブルガリですが、実は金無垢モデルは値上がり中というモノが多い傾向です。そんな中でも最も高い相場傾向にあるのがスクーバの金無垢仕様。ステンレスだと値下がり傾向のスクーバですが、なぜか金無垢は常に高めです。
最も高いのは2つ目のクロノグラフ。
ラバーベルトでもかなり高めの相場で、同じような金の含有量だと推測できるスポーツクロノ(CH35G)の約2倍という相場。こちらもステンレスだと価格差はほぼ無いに等しいのに金無垢だとスクーバは高めなのです。
そして、高めの傾向はクロノグラフだけでなく3針自動巻モデルも同様です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年11月 の安値(ヤフオク) |
2016年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スクーバ SD38G |
中古 | 5年 11ヶ月 |
¥388,000 | ¥498,000 | 110,000 | 128.35% |
いつの時代も比較的高めの金無垢スクーバですが、それでも約10万円という値上がりを実現できているのはかなり立派といえるでしょう。
2010年ごろの金無垢ブルガリのスポーツモデルといえば、革ベルト仕様のクロノグラフ(CH35G)が20万円台後半から30万円台前半という感じ。
CH35Gにはクオーツと自動巻、また時期による仕様違いが存在するため相場はそれぞれ若干異なるのですが、それらのばらつきを考慮しても上記の範囲内に収まっていた印象です。
また、同じく金無垢+ラバーベルトという組み合わせの通称ディアゴノ金(AL38G)は30万円台前半という印象。
こちらは型番が示すようにアルミニウムの金無垢バージョン。アルミニウムに習って裏蓋がチタン製であったり、竜頭がプラスチック製であったりするため、金の含有量はスクーバよりも少なめです。
他の時計がそのような相場の頃に、30万円台後半だったスクーバは、当時としては高めという印象でしたが、上記の事情を考えると適正価格とも言えるかもしれません。
つまり、金の含有量はCH35Gとほぼ同一で、形状はAL38Gと似ている。よって、両者の要素が2つ重なったら30万円台前半よりも高い相場、すなわち30万円台後半という相場になるのは自然のことです。
しかし、安い時期に比較的相場が高めだった時計というのは、反発しづらく、そんなに値上がりしてくれないという事情もあったりします。けれども、このSD38Gはその後もしっかりと値上がり。
ということで、金無垢のブルガリは投資対象としてはかなり良い選択だっとという事例です。