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現在相場考察

相場の変化を掴みやすい腕時計、オフィチーネパネライルミノールベースPAM00114

2016年10月21日更新
オフィチーネパネライのPAM00114について斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年10月の安値(ヤフオク)と2016年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年0ヶ月での変動は¥131,000だった。

ルミノールベース PAM00114についての考察(2016年10月)

最もシンプルなパネライといえばルミノールベース。そのシンプルさから、ロレックスエクスプローラ(1)とも通じるキャラクター性があり、かつてプレミア価格にもなったことがあるルミノールベース。ただプレミア価格化したのは白文字盤ではなく黒文字盤。また、時代的に裏スケ化される前のモデルPAM00002の話です。

とはいえ、その後はプレミア価格は落ち着き、安いときには20万円台半ばまで相場が下がったルミノールベース。なお、黒文字盤でも白文字盤でも相場に大差ないという状況はここ十年以上変わっていない模様です。

ルミノールベースを考えるときに、もっとも面白いのは

  • 安いとき=25万円前後
  • 高いとき=30万円台後半
  • という相場の動き。

    2003年対2006年頃、2010年対2015年頃でもこの動きをしているため、相場感がつかみやすく投資対象としてオススメな1本です。

    オフィチーネパネライ ルミノール 44mm PAM00114¥454,230〜¥491,000(2024年11月20日現在)

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2009年10月
    の安値(ヤフオク)
    2016年10月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    オフィチーネパネライ
    ルミノールベース
    PAM00114
    中古 7年
    0ヶ月
    ¥268,000 ¥399,000 131,000 148.88%

    ルミノールベースには大きく2種類あり、その差は黒文字盤か白文字盤ということを指します。また、2002年以前の裏スケ化前のモデルはリファレンスが異なったり、OPロゴの有無、ダイヤ文字盤等々、様々なラインナップがあるのですが、基本的なモデルであればどれもそんなに相場は変わりません

    ちなみに、現在では白文字盤のほうが黒文字盤より若干高い傾向ですが、それは白文字盤のほうが希少だからでしょう。

    白文字盤は数が少ないだけでなく、パネライ以外のスポーツタイプのモデルで白文字盤の採用自体がありそうであまりないため、そもそも白文字盤の存在自体が希少とも言えるでしょう。

    ちょっと黒文字盤を見慣れた今こそ、逆に白文字盤が新鮮に見えて欲しくなる頃。しかし、ロレックスで白文字盤のスポーツタイプを買おうと思ったらエクスプローラ2ぐらいしかありません。

    そこに、

  • 300m防水
  • 裏スケ
  • ベルト交換自ら可能
  • という内容かつ、シンプルな2針のパネライの存在はなかなか良いと言えるでしょう。

    よって、この時計2009年の安い時期と比較して、ちゃんと30万円台後半という相場まで戻っています。

    ということでこのパネライ、25万円近辺の頃に買っていれば投資対象としてかなり良い1本となりました。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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