機械式+裏スケでも現在120万円台で買えるアクアノートがこれです。5066Aという通り、ミディアムサイズのラバーベルト仕様モデルなのですが、ラージの5065と比べると安値傾向。とはいえ、過去相場と比べて値上がりした額は50万円台と立派な値上がり時計の1つです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5066A |
中古 | 4年 10ヶ月 |
¥793,800 | ¥1,298,000 | 504,200 | 163.52% |
5066Aはまだアクアノートやノーチラスに人気がなかった2000年代初頭、新品70万円台というのが相場。
ブレスレット装着モデルは80万円台でしたがラバー単体モデルとなると70万円台で買えることができたのです。
その際、ラージである5065とミディアムの5066との価格差はほぼありません。
そんなわけで当時は、「バランスが良いのはミディアムのほう」とか言われており、どちらが特に人気というわけでもありませんでした。
それから数年後、アクアノートやノーチラスが世界的に人気になった際、両者に共通して良しとされたは38mm相当のラージ/ジャンボサイズ。
その頃より、5066と5065の間には価格差が存在するようになったのです。アクアノートは2007年頃をピークに近年と同じぐらいの相場、つまり100万円以上が当たり前の相場まで上昇。
しかし、その後のリーマンショックをきっかけとした時計市場の全体的な値下がりに影響され、中古は再度100万円以下でも買える価格となったのです。
そのときに注目すべきは5066と5065に明白な価格差が付いた状態での安値状態ということ。
5066は70万円台で買えたのに対して5065は90万円台で“安い”という感じ。
ただ、「70万円台で裏スケ+機械式のアクアノートが手に入るなんてラッキー」と思いきや、その後の値上がり上昇額は5065のほうが上だったのです。
具体的には5066が50万円上昇、5065が70万円上昇という感じ。
とはいえ、この5066でもしっかりと値上がりしたのだから悪くはありません。
初期投資を抑えて値上がりを狙うのなら5066のほうが良かったともいえますが、より値上がりしたほうは5065だというのは、売ることを予測したら「安い」と思っても本当にオトクなのはどちらなのかは分からないという教訓です。
けれども、何度も言うように5066だって50万円の値上がりですから、悪くない選択だったと思います。