最近値下がり傾向のカサブランカ。パネライとともに一大ブームとなった頃などは、2852サイズでもブレスレット付きだと新品で60万円ほどしたカサブランカ。
当然当時の中古だって、40万円台中盤でもかなり“安い”ほう。
その頃ロレックスはサブマリーナデイトなどでも新品が30万円台、中古が20万円台後半だったため、それと比べると随分高級品だったフランクミュラーの腕時計。
それが徐々に安値になっていき、いつしか革ベルトなら30万円前後で買えるというのが当たり前になっていきました。そして、それが今やブレスレット付きモデルでも約33万円という額で買えるのです。
メンテナンスが受けられる正規品は3万円高です。
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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フランクミュラー
カサブランカ ピンク文字盤 ブレスレット 2852 |
中古 | 3年 2ヶ月 |
¥398,000 | ¥334,800 | -63,200 | 84.12% |
今回の記事の上にある個体は「ほぼ新品」という評価にもかかわらず“訳あり”と注がついています。
その理由は「並行輸入品のため日本で修理サービスが受けることができず、部品が手に入らないかも」という内容。
フランクミュラーが日本代理店経由の“正規品”しかメンテナンスを受け付けないというのは以前より有名な話ですが、それが最近では“訳あり”扱いされるということは、パーツ未供給によるトラブルが増えてきたということなのでしょうか。
ちなみに、バッチリメンテナンスが受けられる(=パーツ供給の心配がない)個体はその3万円高で売られています。
2852という小ぶりなサイズ、さらにピンク文字盤ときたらカサブランカの中でもあまり人気のある組み合わせではなく、30万円台後半という値段だと、5850サイズ+黒文字盤あたりが今の相場という感じ。つまり、ちょっと高いという印象です。
しかし、それでも“正規品”の2852ピンク文字盤はすぐに売れてしまうでしょう。
かつて高かった腕時計が、これだけ安値になってきているというのは、特異なメンテナンス体制による部分が大きいでしょうが、これが解消されればフランクミュラーの中古相場は今よりまともなものとなり、結果的に新品も売れやすくなるのだと思います。
ETAポンなどと揶揄されることもあるカサブランカですが、実物は非常に美しく、30万円台前半で買えるのならかなりお買い得とも思えるだけに、今の環境はかなりもったいないと感じます。