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現在相場考察

約297万円となっている、カラトラバ5107J-001

2024年1月9日更新
パテックフィリップのカラトラバ5107J-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年6月の安値と2024年1月の安値を比較し現在相場を考察。この2年7ヶ月での変動は¥428,000だった。

カラトラバ 5107J-001についての考察(2024年1月)

2021年から、「ガバっと上昇」となるカラトラバが増えてきましたが、このところは「停滞気味」という雰囲気があるといえます。

また、5196については、現在「下落傾向」が見られる様子。5196G-001は2023年11月時点で、2年前水準(2021年11月)よりも35万円安となっていました。

そんなカラトラバでありますが、現時点で「上昇傾向」となっているモデルが存在。

それが、この5107J-001であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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中古 パテック フィリップ PATEK PHILIPPE カラトラバ 5107J-001 オパーリン メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年6月
の安値
2024年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5107J-001
中古 2年
7ヶ月
¥2,550,000 ¥2,978,000 428,000 116.78%

5107は2000年に登場したモデルでありますが、2010年代中盤からこの世代のカラトラバとしては“抜きん出て高値”となっています。

ただ、2016年から2021年4月頃まで5107J-001は、「200万前後」という範囲からほぼ変化なしという状態。2021年6月に255万円となったわけですが、それが「2016年からの5年間で最も大きな変化」といえたのです。

つまり、5107J-001は2015年時点で「他の同世代カラトラバに対して高値」という状態だったのが、その後は「相場が大きく変化なし」となっていたわけです。

そして2021年以降は、この5107J-001と同世代である5000Jなどが、240万円台となるなど、多くのカラトラバにおいて目立った上昇が発生します。

ちなみに、5000Jは2021年まで130万円台で購入可能。それに対して、この5107J-001200万円以上という相場だったわけです。

もしも現時点で、この5107J-001が2021年6月の255万円と同じような水準だったならば、5000Jとの差がほぼ無いという状態。

現在、5107J-001約297万円となっているわけですが、こういった変化が生じたのは、他のモデルに追従された結果、ようやく重い腰を上げたかのように値上がりしたからだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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