2016年以降、エアキングは“ラインナップが1つだけ”といった構成になっていますが、それまでは「多彩な文字盤色」と「2つのベゼル」といった選択肢がありました。
ベゼルについてはスムースを基本として、5桁世代がエンジンターンドベゼル。6桁世代ではWGのフルーテッドベゼルが用意されていました。
2017年頃まで、116900より前のエアキングは、特に中古相場が動いたりするという感じがなく、そこまで人気という印象ではありませんでした。
しかし、こういった世代のエアキングは、生産終了から時間が経てばたつほど「レア」という印象が強くなり、中古相場は年々上昇。
特に5桁世代では、青文字盤のアラビア数字文字盤(3・6・9)が上昇しており、14000は2021年11月に約45万円だったのが、2023年10月には約51万円となっています。
また、6桁世代ではフルーテッドベゼルの相場が特に上昇。2020年12月時点で約44万円だった114234は、2023年1月に約69万円に到達。
さらに、2023年4月以降、114234は70万円以上となっている形跡がありますが、そういった価格帯でも比較的早く売切れとなる様子があり、今となっては中古個体が0という状態です。
ですから、114234は、相場も入手難易度も、かつてとは比べ物にならないぐらい上昇しているといえます。
さて、今回取り上げるのは、5桁世代のエンジンターンドベゼルモデル、14010M。その青文字盤(アラビア数字)でありますが、前回これを取り上げたのは2018年9月であります。
その際は、約35万円という水準だったのですが、当時としては「高くなった」という感覚でした。
では、現在水準はどうかというと、約66万円。実に2018年相場に対して2倍近い状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年9月 の安値 |
2024年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エアキング 14010M 青文字盤アラビア数字 |
中古 | 5年 4ヶ月 |
¥350,700 | ¥663,600 | 312,900 | 189.22% |
14000についても「青文字盤アラビア数字」は高値という傾向がありますが、それは14010Mでも同様。
ちなみに、14000の青文字盤アラビア数字は現在約55万円ですから、14010Mのほうが10万円程度高値という状態であります。
5桁世代のエアキングは、ムーブメントが変更となった2001年以降のモデルのリファレンス末尾に「M」が付きますが、中古相場は「M」のほうが高値といった傾向があります。
それに加えて、今はなき「エンジンターンドベゼル」というアイテムが備わるため、青文字盤アラビア数字と相まって、この14010Mは60万円台という相場になっているのだと思います。