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現在相場考察

2018年相場に対して2倍近い状態、エアキング14010M青文字盤

2024年1月12日更新
ロレックスのエアキング14010Mについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年9月の安値と2024年1月の安値を比較し現在相場を考察。この5年4ヶ月での変動は¥312,900だった。

エアキング 14010M 青文字盤アラビア数字についての考察(2024年1月)

2016年以降、エアキングは“ラインナップが1つだけ”といった構成になっていますが、それまでは「多彩な文字盤色」「2つのベゼル」といった選択肢がありました。

ベゼルについてはスムースを基本として、5桁世代がエンジンターンドベゼル。6桁世代ではWGのフルーテッドベゼルが用意されていました。

2017年頃まで、116900より前のエアキングは、特に中古相場が動いたりするという感じがなく、そこまで人気という印象ではありませんでした。

しかし、こういった世代のエアキングは、生産終了から時間が経てばたつほど「レア」という印象が強くなり、中古相場は年々上昇。

特に5桁世代では、青文字盤のアラビア数字文字盤(3・6・9)が上昇しており、14000は2021年11月に約45万円だったのが、2023年10月には約51万円となっています。

また、6桁世代ではフルーテッドベゼルの相場が特に上昇。2020年12月時点で約44万円だった114234は、2023年1月に約69万円に到達。

さらに、2023年4月以降、11423470万円以上となっている形跡がありますが、そういった価格帯でも比較的早く売切れとなる様子があり、今となっては中古個体が0という状態です。

ですから、114234は、相場も入手難易度も、かつてとは比べ物にならないぐらい上昇しているといえます。

さて、今回取り上げるのは、5桁世代のエンジンターンドベゼルモデル、14010M。その青文字盤(アラビア数字)でありますが、前回これを取り上げたのは2018年9月であります。

その際は、約35万円という水準だったのですが、当時としては「高くなった」という感覚でした。

では、現在水準はどうかというと、約66万円。実に2018年相場に対して2倍近い状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年9月
の安値
2024年1月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エアキング
14010M
青文字盤アラビア数字
中古 5年
4ヶ月
¥350,700 ¥663,600 312,900 189.22%

14000についても「青文字盤アラビア数字」は高値という傾向がありますが、それは14010Mでも同様。

ちなみに、14000の青文字盤アラビア数字は現在約55万円ですから、14010Mのほうが10万円程度高値という状態であります。

5桁世代のエアキングは、ムーブメントが変更となった2001年以降のモデルのリファレンス末尾に「M」が付きますが、中古相場は「M」のほうが高値といった傾向があります。

それに加えて、今はなき「エンジンターンドベゼル」というアイテムが備わるため、青文字盤アラビア数字と相まって、この14010M60万円台という相場になっているのだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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