腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

ついに50万円台という価格帯、スピードマスタープロフェッショナル3570.50

2024年1月13日更新
オメガのスピードマスター3570.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年6月の安値と2024年1月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥34,000だった。

スピードマスター プロフェッショナル 3570.50についての考察(2024年1月)

去年の6月に「50万円台に迫る勢い」となっていたムーンウォッチの3570.50

それからしばらくの間、「50万円を超えそうで超えない」という状態が続いていました。

そして今、3570.50ついに50万円超えという水準に到達。

現在ボトム価格は、なんと約52万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル クロノグラフ 42mm 3570.50 SS メンズ時計 ブラック

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年6月
の安値
2024年1月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
プロフェッショナル
3570.50
中古 0年
7ヶ月
¥495,000 ¥529,000 34,000 106.87%

3570.50は、1996年から2014年頃まで、長期に渡って「現行」として君臨していたムーンウォッチであります。

数ある高級腕時計の中でも、ムーンウォッチは「本格腕時計」といえる存在。そうであるにも関わらず、3570.50のかつての新品実勢価格は10万円台と、初めての1本に最適な価格だったのです。

また、流通本数も多く、「入手困難」といった要素とは真逆。特に2015年頃においては、3570.50の後継モデルである311.30.42.30.01.005がAmazon、しかもプライムで30万円程度で売られていたのです。

さらに、この3570.50についても、新品在庫が残っている状態が珍しくなく、生産終了から3年後、2017年時点でもドン・キホーテで約30万円といった価格で新品が売られていました。

そういったことから、3570.50の中古相場は「動かなくて当たり前」という感覚があったといえるのですが、2018年から雰囲気がガラッと変わったのです。

というのも、その際3570.50の中古相場が30万円台に達したから。リーマンショック前といえど、3570.50の中古ボトム価格が30万円を超えるという状態はなかったわけで、「大きな変化」といる出来事でした。

そして、その後も3570.50は値上がりし、2024年1月現在では「ついに50万円台という価格帯」に達したわけです。

最後に、3570.50の価格ステージ変化のタイミングを以下に記載します。

  • 30万円台到達:2018年8月
  • 40万円台到達:2021年11月
  • 50万円台到達:2024年1月
  • (参考値)アベノミクス直前相場:2013年1月:149,800円

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。