仕上げが良く、質感が高いと定評のあるブランパン。
2010年にはフレデリックピゲを統合しています。フレデリックピゲといえばかの有名な最高級クロノグラフムーブメントとして有名ですが、この時計の機械もまさにフレデリックピゲ社製の機械です。
この質感でフレデリックピゲ搭載、しかも完全防水。こんなに良いクロノグラフがデイトナの半値以下で販売されているわけです。
というよりもこの時計、本来定価が示す通りデイトナよりも1つランクが上の時計。当時の定価(約150万円)と同じ時計は何かというと、ヴァシュロンコンスタンタンのオーバーシーズクロノグラフとなるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2004年5月 頃の最安値(タイムトンネル) |
2016年1月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランパン
トリロジー エアコマンド |
中古 | 11年 8ヶ月 |
¥564,900 | ¥486,000 | -78,900 | 86.03% |
オーバーシーズクロノグラフといえば三雲ブランドのスポーツウォッチとして今も昔もありがたがられている存在。
パテックのアクアノート(3針)に対し3針のオーバーシーズはライバルとしてちょっと微妙ですが、クロノグラフのオーバーシーズはまさにアクアノートのライバルでしょう。実際、アクアノートを買う際にオーバーシーズクロノグラフと迷われた方は多いかと思います。事実、2000年代前半当時の販売価格も似たようなものでした。
で、ブランパンというブランドも創業年や時計作りの品質など、三雲ブランドに匹敵する、、というか三雲のライバルとして売る販売戦略だったのでしょう(現在も含め)。
しかしながら、定価が高く実売価格が安いというイメージにより、“デパートの外商から勧められて、なんにも考えないで買った時計”という印象がついてしまうのです。
つまり、高いことは知っているけど別に羨ましくない。
高級住宅街の例で言うと、松濤に対する目白のようなものでしょうか。
定価や実力の割にはかなり安く販売されているのです。
この時計、かなり質感が良く、さらに存在感があるので、実物を見たら「いかにも高そう」という印象を抱くでしょう。
そういう意味では所有満足感は高く、さらに200mという防水性能は普段使いにも便利。
これらの実力を考えると、ライバルはデイトナ(16520)か、パネライルミノールクロノグラフ(PAM00072)あたりになるでしょう。
現在PAM00072の価格も安めだと認識していますが、それでも70万円台。
しかし、このエアコマンドに至っては40万円台で買えるのです。
40万円台というと2012年までのヨットマスターロレジウム(16622)と同じ価格です!
オーデマピゲのロイヤルオークオフショア、オーバーシーズクロノグラフと同じ機械、さらに近い定価、良い仕上げという実力が備わったブランパンエアコマンド。
今、最もお買い得な1本だと断言します。