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現在相場考察

500万円近い水準、コンプリケーション5055R-001

2024年1月19日更新
パテックフィリップのコンプリケーション5055R-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年6月の安値と2024年1月の安値を比較し現在相場を考察。この7年7ヶ月での変動は¥2,398,160だった。

コンプリケーション 5055R-001についての考察(2024年1月)

筆者が個人的に好きなパテックフィリップの5055でありますが、今回取り上げるのは、そのRGモデルである5055R-001

5055には、YG、WG、RGと3つの素材がラインナップされているのですが、RGだけがピンク文字盤となっており、特に独特な雰囲気を放っているといえます。

そんな5055R-001を前回記事でお伝えしたのは2016年6月と、7年以上も前となってしまったのですが、その際の中古相場は約258万円でした。

ただ、その後も5055R-001の相場は特に大きく変わることがなく、「魅力はあるのに値動きしない」という印象があったわけです。

また、値動きしないというのは、5055系全般で起こっており、兄弟的モデルともいえる5085/1Aでも同様だったといえます。

しかし2021年、5055や5054大きな変化が起こります。

長らく値動きしなかったこれらモデルが、2021年からは一気に高くなったのです。

例えば、この5055のWGモデル、5055G-001は2019年1月水準が約215万円だったのですが、2021年8月には約317万円に到達。そして、2023年4月には358万円となっています。

また、5085/1-001については、2020年3月水準が約204万円だったわけですが、2021年6月には約267万円、2022年7月には約373万円、2023年1月には400万円超えとなっているわけです。

そうなると、この5055R-001がどういった状況になっているか気になるところでありますが、近年、5055R-001の中古個体数は激減しており、なかなか相場が把握できない状況が続いていました。

しかし今、そんな5055R-001が中古市場に出ている様子であります。

では現在水準はどうなっているかというと、その答えは約498万円

過去水準に対して約239万円ほどの値上がり状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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中古 パテック フィリップ PATEK PHILIPPE プチコンプリケーション 5055R-001 ローズ メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年6月
の安値
2024年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
コンプリケーション
5055R-001
中古 7年
7ヶ月
¥2,589,840 ¥4,988,000 2,398,160 192.60%

なお、この5055R-001の現在水準は、もう1つの兄弟的モデルである5054R-001よりも高値といった状態。

5055と5085、5054は3兄弟といえるモデルでありますが、これまで、中古相場で最も高値なのは5054といった傾向がありました。

しかし今、5055R-001500万円近い水準に達しているのに対し、5054R-001374万円で購入可能という状態。

かつては、5055のほうが安かったといえるわけですが、2023年の今となっては、5055が5054に大きな差をつけているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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