2014年に復刻版として出たシーマスターの233.30.41.21.01.001。
2015年の新品実勢価格(安い順の3社平均値)は約50万円でしたが、2018年11月の中古相場は約39万円となっていました。
この233.30.41.21.01.001の50万円といった新品実勢価格は、当時のオメガに対する価格イメージとしては“高め”といった印象。そのため、2015年⇒2018年で値下がり傾向となっていたのは「仕方がない」といえました。
しかし、それから今にかけてオメガ相場は全体的に上昇。
2024年現在では、ムーンウォッチの3570.50が50万円台といった水準に達しているわけです。
ちなみに2018年8月に3570.50は、中古相場が30万円以上に到達。その際、約30万円といった水準だったわけですが、それでも「驚く状況」だといえました。
2018年において、“2014年水準に対して値下がり状態”だった、この233.30.41.21.01.001でありますが、それでも当時上昇傾向だった3570.50より10万円近くも高かったのです。
では、3570.50が50万円台に達した今、この233.30.41.21.01.001はどうなっているのか。
その答えは51万円。233.30.41.21.01.001の中古相場は今、デビュー間もない時期の新品実勢価格よりも高値となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値 |
2024年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター 233.30.41.21.01.001 |
中古 | 5年 3ヶ月 |
¥394,902 | ¥510,000 | 115,098 | 129.15% |
先のように、233.30.41.21.01.001のデビュー時の新品実勢価格は、当時のオメガ相場としては高めという印象でした。
そのため、デビュー時から2018年にかけて、相場が下落するのは仕方がなかったといえます。
しかし、2018年から2024年にかけてオメガ相場は全体的に上昇。
今では、50万円といった価格帯は、オメガにとって「割高ではない」といえます。
そういったことから、233.30.41.21.01.001は上昇し、ついには『デビュー間もない時期の新品実勢価格よりも、数年後の中古相場のほうが高値』となったのでしょう。
この233.30.41.21.01.001というシーマスターは、ロレックス人気モデルのような値動きを果たしたといえます。
ただ、現在3570.50はボトム価格が約53万円という状況。それに対して、233.30.41.21.01.001は51万円ですから、3570.50に抜かされてしまったといえます。