去年の11月頃から、新型デイトナが中古市場に流通するようになりましたが、そのタイミングで、旧型デイトナが軒並み値下がりしたという現象が起こりました。
それは、1つ前となった116500LNに限らず、16520といった“3つ前”のモデルでも同様だったわけです。
しかしながら、同じ16520でも実は上昇傾向にあるモデルが存在。
それが、白文字盤であります。
黒文字盤が値下がり傾向となっている一方で、白文字盤は10万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年8月 の安値 |
2024年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16520 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥3,263,850 | ¥3,398,800 | 134,950 | 104.13% |
16520白文字盤は、去年の8月時点でボトム価格が約326万円となっていましたが、現在では約339万円といった状態。この半年間で約13万円値上がりしているのです。
ちなみに現在、白文字盤の“2番目に安価な個体”は約366万円と、さらに高い価格帯となっています。
その一方で黒文字盤は、同時期の比較で約21万円の値下がり状態であります。
白文字盤が13万円高という一方で、黒文字盤は21万円安。その結果、現在、16520における白対黒文字盤の相場差は26万円以上といった状態になっているわけで、『16520といった世代においても、白文字盤相場のほうがダントツに高くなった』といえます。
2016年に116500LNが登場するまで、20年近くにわたって、SSデイトナでは「黒文字盤のほうが高い(人気)」という常識がありました。
また、116500LN登場後も、116520や16520といった、元来黒文字盤のほうが人気だった世代では、「黒文字盤のほうが高い」という現象が継続していたといえます。
そして、116500LN登場から時間が経っても、「白文字盤のほうが高値」とはならず、この5年ぐらいの間はでは「白文字盤と黒文字盤の間に大きな差がない」といった状態でした。
それが今、16520においても、白文字盤のほうが黒文字盤より高値となっているわけですから、かつての常識が大きく覆されたといった感覚になります。