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現在相場考察

今とても興味深い存在、コンプリケーション5396/1R-010

2024年2月14日更新
パテックフィリップの年次カレンダー5396/1R-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年5月の安値と2024年2月の安値を比較し現在相場を考察。この4年9ヶ月での変動は¥1,730,000だった。

コンプリケーション 年次カレンダー 5396/1R-010についての考察(2024年2月)

小窓タイプの年次カレンダーは、WEMPE限定モデルの5125が初でしたが、2006年からは通常モデルとして5396がラインナップに加わっています。

そして、2010年には文字盤が変更。その際登場した5396G-011はWEMPEモデルに近いデザインとなっています。

また、2012年にはブレスレットモデルが5396に追加されました。

ブレスレットのコンプリケーションモデルは少ないわけですが、これが小窓タイプの年次カレンダーに用意されたわけで、なかなか「人気そう」である一方、「高そう」といった存在感があるといえます。

実際、この5396/1R-010は2019年5月時点で615万円といった水準。これは、当時のパテックフィリップ水準としては「かなり高い方」だったといえます。

また、同年10月にこの5396/1R-010720万円台にまで到達していたわけですが、これは当時“急上昇”といった動きを見せていたノーチラス5711/1A-010に近い水準だったといえます。

つまり、5396/1R-010は、2019年時点で「すごく高い」という価格帯に位置したわけです。

では、そんな5396/1R-010の現在水準はどうなっているのか。

その答えは788万円。2019年5月水準に対して、173万円の上昇という動きにとどまっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテック フィリップ PATEK PHILIPPE アニュアルカレンダー 5396/1R-010 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年5月
の安値
2024年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
コンプリケーション
年次カレンダー
5396/1R-010
中古 4年
9ヶ月
¥6,150,000 ¥7,880,000 1,730,000 128.13%

2019年5月水準との比較で、5396/1R-010の残価率は約128%でありますが、この時期との比較でこういった数値というのは、「あまり動いていないほう」だといえます。

2019年時点で相場が近い状態にいたノーチラス5711/1A-010は、現在1680万円台という水準に達している一方、この5396/1R-010780万円台

また、同じ5396系でも、革ベルトの5396G-011は2019年9月から現在までにかけて193万円の上昇、残価率は約150%となっているのです。

そういったことを考慮すると、この5396G-011は、今とても興味深い存在だといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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