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現在相場考察

2022年5月水準よりも35万円高、カラトラバ5000J

2024年2月26日更新
パテックフィリップのカラトラバについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年5月の安値と2024年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年9ヶ月での変動は¥350,000だった。

カラトラバ 5000Jについての考察(2024年2月)

先日、5107が2022年5月水準よりも高くなっている様子をお伝えしましたが、ほぼ同世代のカラトラバでもう1つ上昇傾向となっているモデルがあります。

それが、この5000Jなのですが、カラトラバとしては珍しく「黒文字盤」が採用されたモデルであります。

現行当時から、注目度が高かったといえ、筆者も2010年頃から値動きを追っている1本であります。

5000Jは、2016年から2022年春頃までは「120万円台⇒140万円台」といった程度の値動きにとどまっていたのですが、2022年5月頃から急上昇。

2022年3月頃まで140万円台といった価格帯で購入可能だったのが、同年5月に238万円となったのです。

2022年5月といえば、スポーツ系などの人気モデルが「2月3月に急上昇⇒下落」となっていた頃。そういった時期に“急上昇”といった動きをした5000Jですから、「その時期たまたま高くなっただけ」などと思われるかもしれません。

しかし、5000Jの上昇は一瞬で終わることがなく、その後も継続。

そして現在では、2022年5月水準よりも35万円高となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年5月
の安値
2024年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5000J
中古 1年
9ヶ月
¥2,380,000 ¥2,730,000 350,000 114.71%

5107といい、この5000Jといい、この世代のカラトラバには、独特の魅力があるといえますが、その評価が『今』において高まっているというのは興味深いといえます。

このところといえば、いわゆる人気モデルが「下落」といった傾向になっている反面、ゴールデンエリプスカルティエのCPCPなどが上昇している様子があります。

そういった意味で、近ごろは「大トロではなく、美味しい赤身」のようなモデルが評価されるようになったといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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