先日、5107が2022年5月水準よりも高くなっている様子をお伝えしましたが、ほぼ同世代のカラトラバでもう1つ上昇傾向となっているモデルがあります。
それが、この5000Jなのですが、カラトラバとしては珍しく「黒文字盤」が採用されたモデルであります。
現行当時から、注目度が高かったといえ、筆者も2010年頃から値動きを追っている1本であります。
5000Jは、2016年から2022年春頃までは「120万円台⇒140万円台」といった程度の値動きにとどまっていたのですが、2022年5月頃から急上昇。
2022年3月頃まで140万円台といった価格帯で購入可能だったのが、同年5月に238万円となったのです。
2022年5月といえば、スポーツ系などの人気モデルが「2月3月に急上昇⇒下落」となっていた頃。そういった時期に“急上昇”といった動きをした5000Jですから、「その時期たまたま高くなっただけ」などと思われるかもしれません。
しかし、5000Jの上昇は一瞬で終わることがなく、その後も継続。
そして現在では、2022年5月水準よりも35万円高となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年5月 の安値 |
2024年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
カラトラバ 5000J |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥2,380,000 | ¥2,730,000 | 350,000 | 114.71% |
5107といい、この5000Jといい、この世代のカラトラバには、独特の魅力があるといえますが、その評価が『今』において高まっているというのは興味深いといえます。
このところといえば、いわゆる人気モデルが「下落」といった傾向になっている反面、ゴールデンエリプスやカルティエのCPCPなどが上昇している様子があります。
そういった意味で、近ごろは「大トロではなく、美味しい赤身」のようなモデルが評価されるようになったといえるかと思います。