2022年に1700万円台という水準に達したアクアノートの5066A-010。
これは、第1世代の青文字盤アクアノートであるわけですが、第2世代のWGモデルが出るまで『青いアクアノート』はこれしかありませんでした。
まして、5066A-010は日本限定モデル。かつてパテックフィリップの日本代理店だった一新時計時代には、様々な「日本限定モデル」が作られていましたが、その中で唯一のスポーツ系だといえるのが、この5066A-010であるわけです。
2010年代前半頃まで、5066A-010は特に目立って評価されることがなく、中古相場は黒文字盤と同水準というのが珍しくありませんでした。
しかし、2021年から5066A-010は急上昇。8月には800万円超えとなったわけです。
そして、冒頭でもお伝えしたように2022年10月には1700万円台といった価格帯に達していたのです。
ただその後、5066A-010は値下がり状態なり、2023年1月には1000万円割れ。とはいえ、その際は990万円だったため、「わずかに1000万円を割っている」といった様子でした。
そして2023年6月になると、5066A-010は再び1000万円以上に回復したわけです。
そんな5066A-010でありますが、現在の様子は、ずいぶんな値下がり状態といった様子。
現在水準は、なんと777万円となっているのですが、これは2021年8月水準よりも安価であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年6月 の安値 |
2024年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 日本限定青文字盤 5066A-010 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥10,980,000 | ¥7,777,000 | -3,203,000 | 70.83% |
2021年から評価されるようになったといえる5066A-010でありますが、現在水準は2021年水準を割っているというのが気になるところだといえます。
また、近頃は多くのモデルが「2022年3月頃と比較すると安価」といえる状況ですが、それでも2021年8月といった時期よりも安値という事例はそこまで多くありません。
そういった意味で、現在の5066A-010における値下がりインパクトは大きいと感じます。