オメガといえば、2022年以降「ずっと値上がり状態」というモデルが珍しくなく、特にスピードマスターは伸びている印象があります。
今回お伝えするのは、そんなスピードマスターの中でも「エントリー」に位置するリデュースド。
これは、数あるスピードマスターシリーズの中で最も安価といえるモデルなのですが、その代表的な3510.50は、以前の記事でもお伝えしたように『今や20万円台後半』といった状態であります。
そして、その3510.50の後継モデルに当たるのが、この3539.50。
このモデルは、2006年に登場したのですが、市場では前モデルの3510.50の数が多かったため、併売されていたといえます。
そんな3539.50でありますが、2017年時点の中古相場は約19万円と、3510.50の7万円高といった相場でした。
3539.50の変化が目立って起こったのは2019年頃だといえ、その頃から売れ筋価格が25万円程度になったといえます。
そして、2022年にはボトム価格が30万円以上という水準に到達。
エントリーのスピードマスターということを考慮すると、30万円台という水準は凄いといえます。
そんな3539.50でありますが、2024年現在はどうかというと、なんと約39万円に到達。現在水準は、2017年7月水準の2倍近い状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値 |
2024年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター リデュースド 3539.50 |
中古 | 6年 8ヶ月 |
¥198,000 | ¥390,500 | 192,500 | 197.22% |
なお、3539.50のボトム価格は約39万円でありますが、次に安価な個体は約45万円。そして、3番目以降はすでに50万円以上に達しています。
つまり、3539.50は2個体を除くと50万円といった水準に達しているわけで、何かと勢いを感じる様子が見られます。
3510.50もそうですが、「リデュースド」というモデルはエントリーだから相場上昇の難易度が高いと思いきや、「実はそんなことはなかった」という事例だと思います。