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現在相場考察

200万円以上になった、ルミノールマリーナPAM00140

2024年3月12日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00140について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2024年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3年8ヶ月での変動は¥298,000だった。

ルミノールマリーナ PAM00140についての考察(2024年3月)

イエローゴールドという素材は、高級腕時計では「ポピュラー」だといえます。

しかし、パネライにおいてのイエローゴールドは実はレア

高級腕時計において、ローズゴールドが「当たり前にラインナップ」されるようになったのは2000年代中盤頃からだといえますが、パネライは、早い段階からイエローではなくローズゴールドをK18のメインとしていたため、YGを採用するモデルが少ないのです。

ですから、パネライのイエローゴールドモデルは逆にレア。

特に、このPAM00140は、44mmのルミノールマリーナのYGモデルであるわけで、当時のパネライラインナップからすると「異例なモデル」だといえます。

140番の登場は2002年ですが、当時のラインナップ構成は、ルミノール=カジュアル、ラジオミール=上級といった棲み分けとなっていました。

そのため、K18モデルはラジオミールに用意されている傾向。2010年以前のルミノール系において、K18モデルはこの140番を含め4型番しかありません。

また、2010年以前において、YGが採用されたラジオミールはないため、『YGのパネライ』という140番はかなりレアということになります。

ちなみに、2004年には、この140番のWGバージョンともいえるPAM00180が登場しましたが、そちらは現在約193万円といった様子。

では、それに対してこの140番はどうかというと、その答えは約217万円

やはりYGは高値となっているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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Panerai (パネライ) ルミノール マリーナ PAM00140 H番

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2024年3月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ
PAM00140
中古 3年
8ヶ月
¥1,880,000 ¥2,178,000 298,000 115.85%

この140番を前回お伝えしたのは2020年7月ですが、その際は188万円でした。

それに対して、現在水準は約217万円。この3年8ヶ月で30万円近い上昇となっています。

このところ、パネライにおける上昇事例が多いといえますが、この140番の動きは、ステンレスの44mmと比べると「弱い」という側面があります。

というのも、113番や10番、1番といった手巻き44mmモデルが140%台の残価率となっているからです。

この140番ずっと上昇傾向であるものの、2020年7月⇒現在の残価率が約115%2000年代前半の手巻き44mmモデルと比べると、そこまで上昇していないといえる部分があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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