腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

約34万円に変化、モンツァCR2110

2024年3月14日更新
タグホイヤーのモンツァCR2110について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2024年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3年8ヶ月での変動は¥128,110だった。

モンツァ CR2110についての考察(2024年3月)

LVMH買収前のタグホイヤーが、「限定版」扱いで出した「Classicsシリーズ」。

1996年にカレラが登場し、1998年にはモナコが登場。そして、1999年頃からは限定が解除され、通常モデルとしてラインナップされた経緯があります。

そんな「Classicシリーズ」でありますが、2001年頃になるとカレラクロノグラフではないモデル(3針やGMT)が加わったりするなどラインナップが拡大。そして、最後に登場したモデルが、このモンツァであります。

LVMH後のタグホイヤーは、これら「Classicsシリーズ」をメインに格上げする戦略をとったわけですが、当初はこのモンツァを推しており、エルプリメロ搭載の上級版などをラインナップしていました。

そのためか、モンツァはLVMH後のモデルという印象があるのですが、実はLVMH以前に企画されたと思われるモデルが存在。それが、2001年に登場した初期モデルのCR2110であります。

2001年は、LVMHグループ入り後なのですが、このCR2110のロゴは『ホイヤー』。LVMH後の場合、カレラモナコでも『タグホイヤー』ロゴが採用されているため、CR2110は「プレLVMHタグホイヤー最後のモデル」なのではないかといえます。

そんなモンツァCR2110でありますが、カレラモナコが上昇傾向にあった2020年においても、約21万円という水準で、「2018年から変化なし」という状態が続いていました。

それが現在、CR2110はなんと約34万円に変化

ようやく「Classicsシリーズ」時代のカレラモナコのような値動きをするようになったといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
TAG HEUER タグホイヤー モンツァ クロノ CR2110.FC6161 ステンレス 復刻モデル メンズ オーバーホール済 【中古】 時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2024年3月
の安値
変動額 残価率
タグホイヤー
モンツァ
CR2110
中古 3年
8ヶ月
¥219,890 ¥348,000 128,110 158.26%

なお、この約34万円という価格は、どのモデルに近いかというと、同じ「Classicsシリーズ」では、初代復刻モナコCS2110と同等だといえます。

現在、CS211033万円となっているわけで、このCR2110約34万円とほぼ同水準。

なお、同じ世代のカレラ(クロノグラフ)は、現在、最も安価となっているCS3111でも約43万円というように、抜きん出て高い状態であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。