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現在相場考察

他を凌ぐ値下がり、ロイヤルオーク15503BC.OO.1220BC.01

2024年3月16日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク15503BC.OO.1220BC.01について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2024年3月の安値を比較し現在相場を考察。この2年1ヶ月での変動は1459万1200円の値下がりだった。

ロイヤルオーク 15503BC.OO.1220BC.01についての考察(2024年3月)

2022年2月3月頃に起こった“超上昇トレンド”から2年が経過しました。

近頃は、2年前水準を上回るモデルがある一方、2年前と比べて大幅下落となっているというモデルも存在します。

どちらかというと、いわゆる「大人気」といった傾向のモデルのほうが“2年前水準よりも安値”となっている傾向があるといえるのですが、その一方で、先日お伝えしたGMTマスター2126710BLROのように、「2022年以降2番目に高い水準」にまで回復している事例もあります。

さて、今回は、2年前水準に対して『大幅に下落している』という事例をお伝えします。

取り上げるのは、ロイヤルオークの日本限定モデル15503BC.OO.1220BC.01でありますが、これはロイヤルオークとしては珍しくホワイトゴールドが採用。300本限定であります。

一見、現行の15500青文字盤に見えるのですが、実はWGというのがこの15503BC.OO.1220BC.01の魅力。そのため、2022年2月時点では2500万円といった水準に達していたわけです。

では、そんな15503BC.OO.1220BC.01の現在水準どうなっているか。

その答えは、1048万円であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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オーデマピゲ ロイヤルオーク オートマチック 世界300本限定 15503BC.OO.1220BC.01 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2024年3月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
15503BC.OO.1220BC.01
中古 2年
1ヶ月
¥25,071,200 ¥10,480,000 -14,591,200 41.80%

この15503BC.OO.1220BC.01は、2022年2月⇒2024年4月において、約1459万円の値下がり状態。残価率は約41%であります。

これは、腕時計の残価率としてはかなり低いといえ、クルマ並の残価率だといえます。

ちなみに、雲上系のラグスポは、2022年2月3月頃⇒現在にかけて残価率が低い傾向がありますが、それらの中で目立って低いといえるのがオーバーシーズの現行青文字盤の4500V/110A-B128

ただ、その4500V/110A-B128をもってしても、2022年春⇒現在における残価率が約42%となっているため、このWGロイヤルオーク、15503BC.OO.1220BC.01は『他を凌ぐ値下がり』といえる状態です。

最後に、ノーチラス5711/1A-010の事例とも比較したいと思います。

5711/1A青文字盤は、2022年春に2780万円に達していましたが、現在水準は1680万円。2022年春⇒現在で1100万円の値下がり状態で、残価率は約60%であります。

青文字盤ノーチラスは2022年春に2700万円台に達していたため、“結構な値下がり”という印象がありますが、それでも残価率は約60%なのです。

それに対して、このロイヤルオーク15503BC.OO.1220BC.01は、約41%という残価率。なおかつ、ノーチラスと同じ期間において約1459万円という下落となっているため、凄まじい値下がりだといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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