2022年2月3月頃に起こった“超上昇トレンド”から2年が経過しました。
近頃は、2年前水準を上回るモデルがある一方、2年前と比べて大幅下落となっているというモデルも存在します。
どちらかというと、いわゆる「大人気」といった傾向のモデルのほうが“2年前水準よりも安値”となっている傾向があるといえるのですが、その一方で、先日お伝えしたGMTマスター2の126710BLROのように、「2022年以降2番目に高い水準」にまで回復している事例もあります。
さて、今回は、2年前水準に対して『大幅に下落している』という事例をお伝えします。
取り上げるのは、ロイヤルオークの日本限定モデル15503BC.OO.1220BC.01でありますが、これはロイヤルオークとしては珍しくホワイトゴールドが採用。300本限定であります。
一見、現行の15500青文字盤に見えるのですが、実はWGというのがこの15503BC.OO.1220BC.01の魅力。そのため、2022年2月時点では2500万円といった水準に達していたわけです。
では、そんな15503BC.OO.1220BC.01の現在水準どうなっているか。
その答えは、1048万円であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2024年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15503BC.OO.1220BC.01 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥25,071,200 | ¥10,480,000 | -14,591,200 | 41.80% |
この15503BC.OO.1220BC.01は、2022年2月⇒2024年4月において、約1459万円の値下がり状態。残価率は約41%であります。
これは、腕時計の残価率としてはかなり低いといえ、クルマ並の残価率だといえます。
ちなみに、雲上系のラグスポは、2022年2月3月頃⇒現在にかけて残価率が低い傾向がありますが、それらの中で目立って低いといえるのがオーバーシーズの現行青文字盤の4500V/110A-B128。
ただ、その4500V/110A-B128をもってしても、2022年春⇒現在における残価率が約42%となっているため、このWGロイヤルオーク、15503BC.OO.1220BC.01は『他を凌ぐ値下がり』といえる状態です。
最後に、ノーチラス5711/1A-010の事例とも比較したいと思います。
5711/1A青文字盤は、2022年春に2780万円に達していましたが、現在水準は1680万円。2022年春⇒現在で1100万円の値下がり状態で、残価率は約60%であります。
青文字盤ノーチラスは2022年春に2700万円台に達していたため、“結構な値下がり”という印象がありますが、それでも残価率は約60%なのです。
それに対して、このロイヤルオーク15503BC.OO.1220BC.01は、約41%という残価率。なおかつ、ノーチラスと同じ期間において約1459万円という下落となっているため、凄まじい値下がりだといえます。