2024年も3月に入り、花粉の辛い時期がやってまいりました。私は幸いにも花粉症ではありませんので、どのくらい辛いのかが全く分からなかったのですが、今年は鼻がムズムズすることもあり、もしかしたら花粉症になってしまった?などと不安な日々を送っています。突然、花粉症になるなんていうことも聞きますので、何も無い事を願いたいと思います。
さて今回は、私が愛してやまないモデル、且つスペシャルな仕様の時計が久しぶりに入荷して参りましたので、そちらをご紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください!
【目次】
◆ 「Ref.5004P-033」 『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』PT
◆ まとめ
「Ref.5004P-033」
『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』PT
永久カレンダー、スプリットセコンドクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載したグランドコンプリケーションモデルの「Ref.5004P-033」。
1996年頃の発売から、後継機にあたる「Ref.5204」が発表された2012年頃まで生産されていたと言われているこちらは、製造期間こそ長かったものの、流通量が非常に少なく、現在の市場ではほぼ見掛けることが無くなった逸品です。また、文字盤のバリエーションが豊富で、そのどれもが希少品として扱われています。
文字盤バリエーション
・黒文字盤、アラビアインデックス
・黒文字盤、1バゲット、10Pダイヤ
・黒文字盤、7バゲットダイヤ
・シルバー文字盤、アラビアインデックス
※他の仕様の文字盤も確認しておりますが、スペシャルオーダー品など、通常販売されていない極めてレアなモノになります。
参考までとなりますが、これまで当店にて販売した「Ref.5004」は、
・PT(プラチナ)ケース×シルバー文字盤×アラビアインデックス:2本
・PT(プラチナ)ケース×黒文字盤×1バゲット・10Pダイヤ:1本
・18KRG(ローズゴールド)ケース×シルバー文字盤×アラビアインデックス:2本
・18KWG(ホワイトゴールド)ケース×サーモン文字盤×アラビアインデックス:1本(スペシャルオーダー品)
の計6本。そして、今回久しぶりの入荷で、しかもスペシャルな文字盤が入った個体となっておりますので、非常に興奮しております!(笑)
ちなみに保証書にも記載されているのですが、黒文字盤に1バゲットカットのダイヤインデックス(12時位置)、10ポイントのダイヤインデックス(12時、6時位置を除く)が本来はセットされているはずですが、こちらには「Ref.5004P-032」に使われている文字盤(黒文字盤、7Pのバゲットカットダイヤインデックス)がセットされています。
3時と9時に配されているサークル有りのインダイヤルや、膨らみの無いスッキリとした仕様のスプリットセコンドクロノ針はクラシカルな雰囲気を醸し出しており、美しいの一言に尽きますね。
36.7mmのケース径は、今となってはやや小ぶりに感じられますが、スプリットボタンを備えた大きめなリューズと、厚みのあるケースによって、腕に乗せるとちょうど良いサイズ感になっています。
ラグサイドに入った刻印は、過去に何度かポリッシュされてしまっている個体だと、薄くなってしまいますが、こちらの個体はハッキリと四箇所に残っており、好印象な状態をキープした一本です。
ヌーベル・レマニアベースのムーブメント「Cal.CHP 27-70 Q」は、複雑なパーペチュアルカレンダークロノグラフにスプリットセコンドの機構が加えられるなど、高い機能性を有していますが、立体的な構造となっているため、まるで芸術品のような素晴らしいデザイン性も兼ね備えています。
保証書日付は2001年2月。オリジナルの文字盤はもちろん、交換用のクローズドの裏蓋、調整ピン、内部の劣化は見られますが、裏蓋と調整ピンがセット可能な「Ref.5004」用の箱も付属しております。※現在はジャンクロード・ペラン製のカーフベルトが付いておりますが、パテックフィリップ製のアリゲーターベルトも付属しております。
気になる販売価格は、59,950,000円(税込)
PT(プラチナ)ケースにダイヤモンドのインデックスを配した上品な仕上がりになっていますが、主張は激しすぎず、使い勝手も非常に良い一本です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
市場での出回りが非常に少ないモデル、且つ通常では交換、購入することが出来ないスペシャルな文字盤仕様の極めて希少な個体となっております。簡単には手が出せない価格ではありますが、付属品が充実しており、今後を考えても夢のあるモデルとなっていますので、ご検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひお問合せをお待ちしております。
引き続き、みなさまにとって有益な情報を少しでも多くお伝えしていければと思いますので、次回のパテック論を楽しみにお待ちください。
ではまた!