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現在相場考察

永久カレンダー搭載、ロイヤルオークオフショア25854TI.OO.1150TI.01

2024年3月19日更新
オーデマピゲのロイヤルオークオフショア25854TI.OO.1150TI.01について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年6月の安値と2024年3月の安値を比較し現在相場を考察。この2年9ヶ月での変動は¥1,100,000だった。

ロイヤルオークオフショア 25854TI.OO.1150TI.01についての考察(2024年3月)

パテックフィリップの場合、ノーチラスといったスポーツモデルに複雑機構を搭載するようになったのは2005年以降であります。

それに対してオーデマピゲは、1980年代といった早い時期からロイヤルオークに複雑機構モデルを投入。そういた経緯からか、オフショアにも複雑機構モデルが用意されており、この25854TI.OO.1150TI.01には、なんと永久カレンダーが備わっているのです。

型番のTIの通り、これはチタンケースのオフショア。見た目からも、“いかにもオフショア”といった感覚があります。

しかしながら、そういった見た目に『永久カレンダー』という複雑機構が備わっているのがツボ。さらに搭載されているのは年次カレンダーではなく、永久カレンダー。一見クロノグラフに見えるのですが、実は超複雑機構搭載というのが魅力的だといえます。

そんな、永久カレンダー搭載のオフショアは、現在どういった状態かというと、638万円

永久カレンダー搭載のラグスポという観点では、意外とそこまで高くないと筆者は思ってしまいました。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年6月
の安値
2024年3月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオークオフショア
25854TI.OO.1150TI.01
中古 2年
9ヶ月
¥5,280,000 ¥6,380,000 1,100,000 120.83%

この25854TI.OO.1150TI.01は、2010年の定価が約667万円だったのですが、現在水準はそれよりも安い状態。

また、2022年3月時点では657万円という水準に達していたわけですが、それと比べても「2010年の定価よりも安価」であります。

近頃のロイヤルオークは、定価超えという状態が珍しくありませんが、25854TI.OO.1150TI.01は2022年春水準をもってしても2010年の定価を超えていないのです。

また、先日お伝えしたWGの15503BCがそうだったように、2022年3月頃と現在相場を比較すると半値以下となっているケースがロイヤルオークといったラグスポでは珍しくありません。

そういった前提からすると、この25854TI.OO.1150TI.01は、

  • 2022年3月⇒現在で約29万円の値下がりにとどまっている
  • 2010年の定価よりも安価
  • という状態。つまり、ロイヤルオークとしては、異例な値動きとなっているといえます。

    そして、こういったことに加え「永久カレンダーのラグスポ」という観点からすると、やはり今の状態はお得感があると思った次第です。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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