青サブといえば16613ですが、それより1つ前のモデルがこの16803。クラシック青サブと呼ぶのが適切な感じもするこのモデルは80年代ヴィンテージのスポーツロレックス。
その他の80年代ヴィンテージと同じく、
- 比較的短命
- 近代的な見た目
- もしくは見た目がよく見る5桁と全く変わらない
という内容となっています。
特にこの16803のオリジナリティを発揮するのは前期の“フジツボ文字盤”。
ステンレスモデルの80年代ヴィンテージといえば、“フチあり”仕様と“フチなし”仕様があるのは有名ですが、コンビだとそれが“フジツボ”と“フチあり”という関係性になります。
“フチなし”の時代でも、コンビ以上のモデルには“フチ”があったスポーツロレックス。しかし、その見た目はステンレスモデルが“フチあり”となったのと同じ時期に変化するのです。
そしてこの後期のモデルこそ、全くといっていいほど16613と見た目が変わらないクラシック青サブなのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年1月 の安値(ヤフオク) |
2016年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ “青サブ” 16803 |
中古 | 7年 9ヶ月 |
¥380,000 | ¥748,000 | 368,000 | 196.84% |
青サブの初期モデルには通称『バイオレット文字盤』と呼ばれる希少種が存在していますが、この16803の後期モデルの文字盤はバイオレットではありません。
よって、前期文字盤なら“フジツボ”という希少要素があるところ、後期モデルにはこれといって特徴的な希少要素は存在していないのです。
ですから、相場は16613と同じ。
2009年と比べて35万円以上の値上がり額というのはすごい値上がり額ですが、それは見慣れた16613のほうでも同じこと。
16613よりも、
- 新品販売時の需要が低く
- 生産年数が短い
- デイト表示のフォント
- ムーブメント
しか大きな違いが無いため16613と同様に扱われている模様です。
とはいえ、この16803、なんとなく雰囲気が16613よりも少しばかりクラシカルな感じがして非常に粋な時計だと思います。
青サブを買うならば、この16803を検討するというのが良いでしょう。
なぜなら、16613より希少なのに同じ値段で買えるからです。
また青サブの場合、流通量がそこそこ多い時計であるため、街中で同じ時計をしている人に遭遇することもあるでしょう。その際、実は自分の時計は16803という希少種なのだと思えることは所有したときの満足感を満たすことだと思います。
よって、パッと見た感じは16613との違いに気づかない16803の後期文字盤ですが、スタイルに秘めた希少性が今後「ツウな1本」として注目されることになるかもしれません。