2000年に登場したパステルカラーの異色なデイトナ、デイトナビーチ。青、黄、緑、ピンクの4色がラインナップされどれも希少に変わりはありません。
しかしそんなデイトナビーチの中でも、色によって流通量はバラバラで“より希少”と言われて高いものが存在します。
それがこのピンク文字盤です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ デイトナビーチピンク 116519 |
中古 | 5年 11ヶ月 |
¥1,638,000 | ¥2,570,400 | 932,400 | 156.92% |
ピンク文字盤のデイトナビーチは、どちらかという「女性用」というキャラクターな存在と認識するのが普通です。
通常、腕時計相場において女性用と男性用の比較では、女性用のほうが安くなる傾向があります。その評価には時計の大きさや機能に関係なく「女性用」というイメージが大きく関わっています。特にパシャCはデビュー当初は男性用という印象が強かったですが、最近は女性用腕時計という認識がなされ、その結果安値傾向です。
ですから、ピンクのデイトナビーチが4色の中で最も安くなる、というのが普通なはず。
なのにピンク文字盤はかなり高い相場なのです。
さらにピンク文字盤について混乱しやすいのは、他のデイトナのピンクシェル文字盤の存在。
新品ではピンク色の皮ベルトを付けていない通常デイトナのピンクシェル文字盤ですが、ピンク色の革ベルトに付け替えると一気にデイトナビーチのように見えるのです。そしてその存在は当然デイトナビーチと比べると安値。通常、文字盤にダイヤが装着さている文字盤の場合、ダイヤなしと比べて10万円以上も高いのは当たり前ですが、ダイヤ文字盤よりデイトナビーチは高いのです。
デイトナビーチという存在は、かなり強い個性を発揮するモデル。
それまでのデイトナの常識においても、今のデイトナの常識においても、ロレックス社の自体の常識においてもかなり亜種な存在であることは間違いなく、本体の個性だけでなくものすごい希少性の塊という腕時計なのです。
そして、どの要素をとっても『非常に強い主張』が欠かせないデイトナビーチの場合、もっともそのイメージに合致するのはピンクかイエローという色だと思われます。
だからこそ、「ピンク」という通常では黒文字盤や白文字盤よりだいぶ安値な存在が、逆にデイトナビーチでは高いということなのです。