トラベルタイムといえば長らくカラトラバにおけるプチコンプリケーションという位置づけでした。
特に長い間現行モデルだったのは5134ですが、それよりよりクラシカルなのがこの5034です。
厚めかつモダンなデザインが印象的な5134に対して、懐中時計のようなデザインの5034。
プチコンプリケーションという扱いを受けないトラベルタイムは、3針モデルのカラトラバと同等の価格で買えるという、お買い得プチコン仕様のパテックフィリップです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2004年夏頃の安値(タイムトンネル) | 2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
トラベルタイム 5034J |
中古 | 12 | ¥868,000 | ¥1,274,400 | 406,400 | 146.82% |
お買い得といっても2004年と比較して40万円以上も値上がりしているこの時計。
当時買っていれば大正解だったというのはもちろんなのですが、値上がり状態の今でも他のパテックと比べるとお得という印象です。
トラベルタイムという機能は、2011年よりカラトラバからアクアノートに属するモデルとして生まれ変わりました。
その結果、ほぼ同等の機能のトラベルタイムは300万円以上出さないと買うことができないという時計に“格上げ”されてしまったのです。
しかし、その波及効果はかつてのトラベルタイムである5034には届かず、5034は3針モデルと同等の価格で今でも買うことができるのです。
よって、過去から比べると値上がり状態でも、お買い得というのがこの5034という存在。
通常、GMT機能を有する時計は竜頭で第二の時刻を調整するのが一般的ですが、このトラベルタイムのGMT機能はケース左側のボタンを押せばポンポンと変わっていくというかなり便利な機能。
こういう便利な時計なのですが、パテックフィリップの中では安めなトラベルタイム。昔から“安めの位置”というポジションのこの時計ですが、“安め”だからといって敬遠せずに買っておけば、今頃40万円以上の値上がりを経験できたのです。
まして先の通り、かなり便利なGMT機能を有するこの時計。
買って⇒12年も使って⇒高く売る
なんてことができればまさしく最高の腕時計だったことは間違いないでしょう。
そして今買っても、もっと値上がりしたならば、それと同じ経験ができることでしょう。