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現在相場考察

パネライラジオミールPAM00062、最近見かけることがかなり少なくなったホワイトゴールドのラジオミール

2016年10月31日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00062について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年8月の安値(ヤフオク)と2016年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年2ヶ月での変動は26万1000円の値上がりだった。

ラジオミール PAM00062についての考察(2016年10月)

ブレスレット仕様のパネライがロレックス的だとしたらこのPAM00062はパテックフィリップ的なパネライという印象です。

かつて金無垢ケースが基本というパネライの中でも豪華なラインナップだったラジオミール。

その頃のモデルはダイヤ文字盤を含むと様々なラインナップがあるのですが、通常のモデルというくくりの中ではホワイトゴールド(PAM00062)ピンクゴールド(PAM00103)というシンプルなラインナップです。

この2つ、全く同じラインナップのようにも見えますが、実はホワイトゴールドのほうが1年先に登場し、1年先に生産中止となっています。

ピンクゴールドのモデルはポツポツと売られているのを見かけるのですが、ここ最近、ホワイトゴールドのほうは見かけることがかなり少なくなっているのです。

そして、本当に久しぶりに見かけたのがこの記事の個体。

オフィチーネパネライ ラジオミール 40mm PAM00062(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年8月
の安値(ヤフオク)
2016年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00062
中古 6年
2ヶ月
¥819,000 ¥1,080,000 261,000 131.87%

現在、ピンクゴールドのPAM00103のほうは130万円台で売られているのに対して、この個体はなんと100万+税という価格!

これ、非常にお買い得だと思われます。

ホワイトゴールドのこのPAM00062PAM00103より数が少ない傾向があり、基本的にPAM00103より高値で取り扱われるのが半ば常識。

しかし、最近流通が少なさ過ぎて評価基準がリセットされてしまったのか、かなり安い額で販売されているのです。

ちなみにこの時計、2000年前半までは60万円台の腕時計という感じ。

それが2000年代後半にかけてどんどん値上がりしていき、100万円近くまで相場が上昇します。

それでいてリーマンショック時でもそんなに値下がりすることはなく、80万円台をキープしていたのです。

それからの値上がりはさらにすごく、近年では150万円近くで売られているというのも珍しくないという状況です。

ということでこの時計、かなり数が少ない上に、最近の相場と比較してかなり割安に販売されているという貴重な1本です。

確かに過去価格と比較すると値上がりしているのは確かですが、

  • 40mm
  • ゼニスエリートムーブメント搭載
  • 数が少ない
  • というこのツボな要素満載な高級ラジオミールは今後も需要があると思われます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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