従来、デイトナのダイヤ文字盤モデルは“ポイントダイヤ仕様”、すなわちリファレンス末尾が『G』のモデルのみといった展開でしたが、2010年代になるとプラチナとRGモデルに“バケットダイヤ文字盤”が用意されるようになりました。
従来、ダイヤ文字盤の相場は、通常文字盤デイトナとあまり差がなかったといえるものの、バケットダイヤ仕様は、見た目の豪華さと人気度の高さから、通常文字盤よりも“明らかに高値”となっている様子があります。
さて、そんなバケットダイヤの中でも、RGの116505Aはさらに“強い”と感じさせる要素が存在。
それが、2022年3月頃につけたピーク水準に対して、下落幅が弱いという点であります。
2022年2月3月といえば、多くのモデルが「過去最高値更新」となった時期でありますが、その頃と比べると残価率が60%台といった数値が珍しくありません。
特に、雲上ブランドのラグスポはそういった傾向が見られ、ノーチラスなどの残価率(2022年2月⇒現在)はまさに60%台であります。
また、バケットダイヤ文字盤のデイトナでもプラチナの116506Aは、2022年3月⇒現在までの残価率が約64%。天下のデイトナでもこういった数値であるわけです。
しかしながら、同じバケットダイヤでも、このRGの116505Aは、全く異なる数値。
2022年3月時点で116505Aは1188万円という水準に達していましたが、現在水準は約906万円をキープしており、この間の残価率は約76%となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年3月 の安値 |
2024年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 116505A |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥11,880,000 | ¥9,068,000 | -2,812,000 | 76.33% |
2022年2月3月といった時期に1000万円以上といった価格帯になっていた116505Aですが、そこから現在までの残価率が76%という数値であるのは、かなり強いといえるかと思います。
他にも2022年2月3月⇒現在までの残価率が70%台となっているモデルはありますが、この116505Aのように、当時の価格帯が1000万円以上だったというモデルは多くありません。
そういった意味で116505Aは、1000万円以上といった高価格帯になっていた経緯がありながらも、下落幅が弱いという特徴があるわけで、何かと強いモデルだと感じます。