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現在相場考察

再び500万円以上という水準に回復、ノーチラス3800/1JA

2024年4月18日更新
パテックフィリップのノーチラス3800/1JAについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年7月の安値と2024年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥614,970だった。

ノーチラス 金文字盤 3800/1JAについての考察(2024年4月)

昨年7月に450万円台にまで下落していたノーチラス3800/1JA

これは、5711の1つ前世代のコンビモデルでありますが、5711世代から3針コンビが廃止されたため、最後のノーチラス3針コンビモデルだといえます。

とはいえ、コンビモデルの人気はあまり高くなく、この3800/1JAは、「最も安価に購入可能なノーチラス(機械式のメンズサイズにおいて)」といったポジションであります。

そんな3800/1JAでありますが、2021年12月には約509万円、2022年11月には約617万円に達していたわけで、「最も安価なノーチラス」とはいえ、他のモデルと比べると高い価格帯に位置していました。

そして、2023年7月に約453万円で購入可能といった状態に下落。しかし、それから9ヶ月後の今、3800/1JA再び500万円以上という水準に回復している様子があります。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年7月
の安値
2024年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
金文字盤
3800/1JA
中古 0年
9ヶ月
¥4,533,030 ¥5,148,000 614,970 113.57%

ロレックスノーチラスロイヤルオークなど、かつてのスポーツモデルは、『SS、コンビ、YG』といったラインナップをする傾向がありました。

ノーチラスも3800世代まではそういったラインナップをしていたわけで、この3800/1JAがコンビの役割を担っていたのであります。

3800/1JAは、どことなくデイトナ16523と似た雰囲気が魅力的。筆者は、個人的にそう思っているのですが、どちらも現時点では「最も安価なノーチラスデイトナ」といったポジションであります。

“YG/SSコンビ”“シャンパン文字盤”という組み合わせは、今の価値観では決して人気があるわけではありませんが、珍味的な魅力を醸し出しているといえます。

そういった意味で3800/1JAは、かつての「GMTのマスター2のジュビリーブレスレット」のように、「不人気だったけど、後に格好良いと気づく」ことになる可能性があるかもしれないと、筆者は思っているわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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