昨年7月に450万円台にまで下落していたノーチラスの3800/1JA。
これは、5711の1つ前世代のコンビモデルでありますが、5711世代から3針コンビが廃止されたため、最後のノーチラス3針コンビモデルだといえます。
とはいえ、コンビモデルの人気はあまり高くなく、この3800/1JAは、「最も安価に購入可能なノーチラス(機械式のメンズサイズにおいて)」といったポジションであります。
そんな3800/1JAでありますが、2021年12月には約509万円、2022年11月には約617万円に達していたわけで、「最も安価なノーチラス」とはいえ、他のモデルと比べると高い価格帯に位置していました。
そして、2023年7月に約453万円で購入可能といった状態に下落。しかし、それから9ヶ月後の今、3800/1JAは再び500万円以上という水準に回復している様子があります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年7月 の安値 |
2024年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 金文字盤 3800/1JA |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥4,533,030 | ¥5,148,000 | 614,970 | 113.57% |
ロレックスやノーチラス、ロイヤルオークなど、かつてのスポーツモデルは、『SS、コンビ、YG』といったラインナップをする傾向がありました。
ノーチラスも3800世代まではそういったラインナップをしていたわけで、この3800/1JAがコンビの役割を担っていたのであります。
3800/1JAは、どことなくデイトナ16523と似た雰囲気が魅力的。筆者は、個人的にそう思っているのですが、どちらも現時点では「最も安価なノーチラス/デイトナ」といったポジションであります。
“YG/SSコンビ”と“シャンパン文字盤”という組み合わせは、今の価値観では決して人気があるわけではありませんが、珍味的な魅力を醸し出しているといえます。
そういった意味で3800/1JAは、かつての「GMTのマスター2のジュビリーブレスレット」のように、「不人気だったけど、後に格好良いと気づく」ことになる可能性があるかもしれないと、筆者は思っているわけです。