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現在相場考察

2021年水準との比較で50万円単位の上昇、オーバーシーズ72040/423A

2024年5月8日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ72040/423Aについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年1月の安値と2024年5月の安値を比較し現在相場を考察。この3年4ヶ月での変動は¥530,200だった。

オーバーシーズ 72040/423Aについての考察(2024年5月)

2021年から目立った値動きをするようになったオーバーシーズ

当初反応していたのは現行世代でしたが、2022年からは第1世代といった旧モデルも値動きするように変化しました。

今回お伝えするのは、そんな第1世代でありますが、この世代には唯一「クォーツのメンズサイズ」というラインナップがあったのです。

また、メンズサイズも「ラージ」と「ミディアム」の2つが用意されており、それぞれにクォーツと自動巻がラインナップ。

今現在の感覚からすると、「クォーツ」があるということが、第1世代の最大の面白さのようにも思えるわけですが、その中古相場が今どうなっているかをお伝えしたいと思います。

記事では、長らく「ラージ、白文字盤」という条件のクォーツオーバーシーズ72040/423Aを追っていますが、前回お伝えした2021年1月時点では約61万円で購入可能という状態でした。

2021年春といえば、ノーチラス5711/1A-010が初の1000万円超えとなった時期でありますが、それとほぼ同じ頃、60万円台で購入可能オーバーシーズがあったのです。

ちなみに、72040/423Aは2018年8月時点で約67万円。2018年から2021年にかけて、全く上昇していなかった経緯があります。

そんな72040/423A白文字盤でありますが、現在水準はどうなっているかというと、その答えは約114万円

2021年1月水準に対して、約53万円高となっている状態です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年1月
の安値
2024年5月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
72040/423A
中古 3年
4ヶ月
¥613,800 ¥1,144,000 530,200 186.38%

クォーツモデルは不人気といった印象がありますが、近頃の感覚からすると「一周して面白みが分かってきた」といったところであるようにも感じます。

特に、ロレックスのデイデイト19018などは、かつてK18ブレスレットモデルであるにも関わらず100万円以下とかなり安価だったのが、現在では220万円台にまで上昇。さらに、同世代の機械式モデルである18238ほぼ同じ価格帯でもあるのです。

それに対して、この72040/423Aは、機械式よりも安価といった状態。2021年水準との比較で50万円単位の上昇となっているものの、機械式(42050/423A白文字盤)との差は、66万円程度もある状態です。

そういった意味で、この72040/423Aにはお得感があるといえるため、御三家ラグスポが欲しいという方にとっては、検討する価値ある1本だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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