2021年から目立った値動きをするようになったオーバーシーズ。
当初反応していたのは現行世代でしたが、2022年からは第1世代といった旧モデルも値動きするように変化しました。
今回お伝えするのは、そんな第1世代でありますが、この世代には唯一「クォーツのメンズサイズ」というラインナップがあったのです。
また、メンズサイズも「ラージ」と「ミディアム」の2つが用意されており、それぞれにクォーツと自動巻がラインナップ。
今現在の感覚からすると、「クォーツ」があるということが、第1世代の最大の面白さのようにも思えるわけですが、その中古相場が今どうなっているかをお伝えしたいと思います。
記事では、長らく「ラージ、白文字盤」という条件のクォーツオーバーシーズ72040/423Aを追っていますが、前回お伝えした2021年1月時点では約61万円で購入可能という状態でした。
2021年春といえば、ノーチラスの5711/1A-010が初の1000万円超えとなった時期でありますが、それとほぼ同じ頃、60万円台で購入可能なオーバーシーズがあったのです。
ちなみに、72040/423Aは2018年8月時点で約67万円。2018年から2021年にかけて、全く上昇していなかった経緯があります。
そんな72040/423A白文字盤でありますが、現在水準はどうなっているかというと、その答えは約114万円。
2021年1月水準に対して、約53万円高となっている状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2024年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 72040/423A |
中古 | 3年 4ヶ月 |
¥613,800 | ¥1,144,000 | 530,200 | 186.38% |
クォーツモデルは不人気といった印象がありますが、近頃の感覚からすると「一周して面白みが分かってきた」といったところであるようにも感じます。
特に、ロレックスのデイデイト19018などは、かつてK18ブレスレットモデルであるにも関わらず100万円以下とかなり安価だったのが、現在では220万円台にまで上昇。さらに、同世代の機械式モデルである18238とほぼ同じ価格帯でもあるのです。
それに対して、この72040/423Aは、機械式よりも安価といった状態。2021年水準との比較で50万円単位の上昇となっているものの、機械式(42050/423A白文字盤)との差は、66万円程度もある状態です。
そういった意味で、この72040/423Aにはお得感があるといえるため、御三家ラグスポが欲しいという方にとっては、検討する価値ある1本だと思います。