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現在相場考察

しっかり値動きしているが、シーマスタークロノグラフ2298.80

2024年5月15日更新
オメガのシーマスター2298.80について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2024年5月の安値を比較し現在相場を考察。この4年3ヶ月での変動は¥158,200だった。

シーマスター クロノグラフ 2298.80についての考察(2024年5月)

2000年前後という時期に現行モデルだったシーマスター2298.80。これは、チタン素材のクロノグラフモデルでありますが、こういった内容だけに、2001年における新品実勢価格は約29万円だったのです。

当時、スピードマスターのムーンウォッチ(3570.50)が約17万円だったことを考えると、シーマスタークロノグラフモデルは「高かった」ことがわかります。

ちなみに、2001年1月におけるサブマリーナ14060の新品実勢価格は約28万円だったため、この2298.80は「サブマリーナノンデイトと同水準」という価格帯に位置していたことになります。

かつて、ムーンウォッチよりもだいぶ高値だった2298.80でありますが、2020年2月時点の中古相場は約23万円といった状態。対して3570.50は同じ頃、約30万円となっていたのです。

さて、3570.50といえば、今年「50万円台になった」ということをお伝えしましたが、それに対して、このシーマスタークロノグラフ2298.80はどうなっているのでしょう。

その答えは、約39万円(ABランク以上のボトム価格)。ムーンウォッチまでは届かないものの、しっかり値動きしている状態だといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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オメガ シーマスター プロフェッショナル 300m クロノグラフ 2298.80

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年2月
の安値
2024年5月
の安値
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
クロノグラフ
2298.80
中古 4年
3ヶ月
¥239,800 ¥398,000 158,200 165.97%

2298.803570.50。現在両者の相場差は約14万円といったところであります。

2001年時点の新品実勢価格では、2298.80のほうが「圧倒的に高値」となっていた反面、現在の中古相場では2298.80のほうが安価。

ただ、2020年時点ですでにこういった序列になっていたため、ムーンウォッチよりも安価という2298.80の状態は、「以前と変わらず」という表現もできます。

とはいえ、2298.80には「チタン」素材だったり、「シーマスタークロノグラフ」という希少性、また「かつての新品実勢価格がムーンウォッチよりも高値」という要素があります。

それらを考慮すると、「かろうじて30万円台で購入可能」という2298.80は、検討する価値ある状態というように思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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