2000年前後という時期に現行モデルだったシーマスターの2298.80。これは、チタン素材のクロノグラフモデルでありますが、こういった内容だけに、2001年における新品実勢価格は約29万円だったのです。
当時、スピードマスターのムーンウォッチ(3570.50)が約17万円だったことを考えると、シーマスターのクロノグラフモデルは「高かった」ことがわかります。
ちなみに、2001年1月におけるサブマリーナ14060の新品実勢価格は約28万円だったため、この2298.80は「サブマリーナノンデイトと同水準」という価格帯に位置していたことになります。
かつて、ムーンウォッチよりもだいぶ高値だった2298.80でありますが、2020年2月時点の中古相場は約23万円といった状態。対して3570.50は同じ頃、約30万円となっていたのです。
さて、3570.50といえば、今年「50万円台になった」ということをお伝えしましたが、それに対して、このシーマスタークロノグラフ2298.80はどうなっているのでしょう。
その答えは、約39万円(ABランク以上のボトム価格)。ムーンウォッチまでは届かないものの、しっかり値動きしている状態だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2024年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター クロノグラフ 2298.80 |
中古 | 4年 3ヶ月 |
¥239,800 | ¥398,000 | 158,200 | 165.97% |
2298.80と3570.50。現在両者の相場差は約14万円といったところであります。
2001年時点の新品実勢価格では、2298.80のほうが「圧倒的に高値」となっていた反面、現在の中古相場では2298.80のほうが安価。
ただ、2020年時点ですでにこういった序列になっていたため、ムーンウォッチよりも安価という2298.80の状態は、「以前と変わらず」という表現もできます。
とはいえ、2298.80には「チタン」素材だったり、「シーマスターのクロノグラフ」という希少性、また「かつての新品実勢価格がムーンウォッチよりも高値」という要素があります。
それらを考慮すると、「かろうじて30万円台で購入可能」という2298.80は、検討する価値ある状態というように思います。