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現在相場考察

最も安価なクロノタイムの今、タイガー79280黒文字盤

2024年5月16日更新
チューダーのクロノタイム79280について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2024年5月の安値を比較し現在相場を考察。この4年8ヶ月での変動は¥147,500だった。

クロノタイム タイガー 黒文字盤 アラビア数字 5連ブレスレット 79280についての考察(2024年5月)

かつて、チューダーは日本に正規輸入されていませんでしたが、そういった時代、「チュードル」と呼ばれ並行輸入されていました。

そういった時期において、一番人気だったといえるのが「クロノタイム」でした。

クロノタイムは2003年頃に生産終了となった模様ですが、ロレックスだと5桁に相当する世代だといえます。

そんなクロノタイムでありますが、年式によって相場が異なるという傾向があり、分かりやすくいうと「古いほど高い」という傾向があります。

というのも、古い世代にはロレックスそのもののパーツが使用。それが高値の理由だといえます。

反対に、新しい世代にはロレックスとは遠い要素」が存在。5連ブレスレットやカラフルな文字盤は、最終世代ならではの特徴です。

そのため、クロノタイムは「ロレックスと異なる要素」があればあるほど安価という傾向があったのですが、2022年頃からそれが崩れてきたといえます。

その頃から、“イエロー”や“グリーン”といったカラフルな文字盤が評価。その一方で、「ロレックスパーツ使用世代」の中古相場はここ数年大きく変わっていないため、カラフル文字盤と古い世代との相場差はかなり縮まったといえます。

2018年頃まで、カラフル文字盤を筆頭に「安価なクロノタイム」は20万円台前半といった相場となっていました。

それが今や、カラフル文字盤(イエロー)は70万円台にまで達しているわけです。

では今、『最も安価なクロノタイムはどういった状態かというと、その答えは50万円台といった答えになります。

本記事で参考とした中古腕時計

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チューダー TUDOR クロノタイム 79280 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2024年5月
の安値
変動額 残価率
チューダー
クロノタイム
タイガー
黒文字盤
アラビア数字
5連ブレスレット
79280
中古 4年
8ヶ月
¥430,500 ¥578,000 147,500 134.26%

クロノタイム全体を見たときに、現在ボトムに位置する個体は、「非カラフル文字盤の最終世代」だといえます。

クロノタイムの最終世代は、タイガーウッズとのコラボモデルである「タイガー」でありますが、それの黒文字盤といったモデルが、今もっと安く買えるクロノタイムということになります。

ただ、クロノタイムのボトム周辺個体には、Bランク以下といった個体が多め。記事では、ABランクを相場の参考値としているため、今回は79280の黒文字盤を例としました。

この79280黒文字盤は、2018年頃まで25万円程度といった価格帯だったのですが、2019年1月には約35万円にまで上昇。そして、前回お伝えした2019年9月には約43万円となっていたのです。

現在水準は約57万円ですから、2019年9月⇒現在で約14万円の上昇ということになります。

2019年から現在まで79280黒文字盤は値動きしているものの、2019年の激しい上昇と比べると、「そこまで値動きしていない」ともいえます。

ちなみに、2017年頃まで79280黒文字盤は、スピードマスタームーンウォッチの3570.50とほぼ同じ価格といった傾向がありましたが、現在では3570.50よりも若干高値といったところ。

2019年においては、3570.50をぶっちぎりで離した状態だったため、だいぶ追いつかれた状態だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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