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現在相場考察

約770万円に到達、ワールドタイム5110P-001

2024年6月3日更新
パテックフィリップのワールドタイム5110P-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年4月の安値と2024年6月の安値を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は82万2000円の値上がりだった。

ワールドタイム 5110P-001についての考察(2024年6月)

2000年代前半において、「憧れモデル」といったイメージだったワールドタイムのプラチナモデル。

当時現行だったのが、5110P-001でありますが、5110系で唯一青文字盤となっていることからも、「憧れの的」だったといえます。

そんな5110P-001でありますが、2010年代の中古市場ではあまり元気がない様子となっており、以前ほどの注目度がなくなった状態のように見えました。

それが、2021年からは目立った上昇という様子に変化。2020年代から息を吹き返したといえます。

5110P-001は、2020年頃まで約4年にわたって「2016年水準と大きく変わらず」という状態があり、長らく370万円程度となってました。

それが2021年になると、5110P-001500万円以上に上昇。

そして、昨年4月には約688万円となっていたのです。

そんな5110P-001でありますが、この1年でも目立った上昇という様子が続いており、現在水準はなんと約770万円に到達。

これは、これまでの5110P-001水準としては、最も高値だといえる状態です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年4月
の安値
2024年6月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ワールドタイム
5110P-001
中古 1年
2ヶ月
¥6,886,000 ¥7,708,000 822,000 111.94%

5110P-001は、この1年2ヶ月で約82万円の上昇となったわけですが、その結果、現在水準は770万円台

2022年3月といった時期においても、5110P-001620万円台だったため、現在水準はこれまで史上「ダントツに高い状態」だといえます。

こういった現在の5110P-001の様子をみると、ようやく2000年代ごろの「憧れの的」といったキャラクターらしい相場になってきたと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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