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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第214回~ 高年式の未使用個体!! 『ノーチラス プチコンプリケーション』をご紹介!!

2024年6月3日更新

今回は、2022年秋の新作として発表された『ノーチラス』「Ref.5712/1R-001」が久しぶりに入荷いたしましたのでご紹介したいと思います。また、現在当店では、こちらの素材違いであるSS(ステンレススチール)ケースの「Ref.5712/1A-001」も複数本在庫しておりますので、こちらも合わせてチェックいただければと思います。ぜひ最後までご覧ください!

【目次】
◆ 「Ref.5712/1R-001」 『ノーチラス プチコンプリケーション』18KRG
◆ まとめ

「Ref.5712/1R-001
ノーチラス プチコンプリケーション』18KRG

2022年の秋に新作として発表された、18KRG(ローズゴールド)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.5712/1R-001」。

SS(ステンレススチール)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.5712/1A-001」と比べると、ケース素材の特性上、高級感ある印象となっていますが、派手過ぎず上品に仕上げられています。ちなみに、今回ご紹介の「Ref.5712/1R-001」が発表されるまでは、18KRG(ローズゴールド)ケース×革ベルト仕様の「Ref.5712R-001」が販売されておりましたが、こちらは2024年の2月に惜しまれつつも生産終了となっています。

ここで簡単に『ノーチラス プチコンプリケーション』の系譜について触れたいと思います。

初登場は2005年。SS(ステンレススチール)ケース・ブレスレットで、僅か1年のみの製造期間と、短命で終わってしまった「Ref.3712/1A-001」が始まりでした。

当店では、ホームページ未掲載の商品も含めて、今まで僅か2本程しか取り扱い出来ていない程、非常に希少なモデルとして認識されています。


*画像は「Ref.5712/1A-001

その翌年の2006年、『ノーチラス』生誕30周年記念として、SS(ステンレススチール)仕様の「Ref.5712/1A-001」、18KWG(ホワイトゴールド)仕様の「Ref.5712G-001」、18KRG(ローズゴールド)仕様の「Ref.5712R-001」が同時に発表されています。

多機能モデルでありながら、巧みなレイアウトによる高い視認性と8.52mmというケースの薄さを誇り、デザイン性、実用性ともに非常に優れたモデルとなっています。スポーティー感の強いSS(ステンレススチール)、重厚感のある18KWG(ホワイトゴールド)、高級感漂う18KRG(ローズゴールド)と、どの素材にも良さがあり、どれも非常に高い人気を有しています。

ちなみに当店では、現在SS(ステンレススチール)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.5712/1A-001」を複数本在庫しております。年式や状態によって販売価格は異なりますが、お好みの個体を見比べて選ぶ事が出来るまたとない機会ですので、お探しの方はこの機会でのご検討、ご購入をオススメいたします。

保証書日付:2017年1月 美品個体

保証書日付:2020年7月 美中古個体

話は「Ref.5712/1R-001」に戻ります。

どの『ノーチラス プチコンプリケーション』にも言える事ですが、文字盤デザインがとにかく秀逸であります。4時~5時位置のスモールセコンド、7時~8時位置のムーンフェイズ、その外周の日付指針表示、10時~11時位置のパワーリザーブ表示と、全てに無駄がない絶妙なバランスでデザインされています。『ノーチラス プチコンプリケーション』が登場する前までは、三針仕様の『ノーチラス』しかありませんでしたので、初登場時の衝撃は未だに忘れられません。

複雑機構を搭載しながらも、三針の「Ref.5711」と同様のケース径40mm(10-4時方向)、ケース厚も0.22mmのみ厚みが増した8.52mmと、着用感や腕に乗せた時のバランスは非常に良くなっています。ここは是非とも実際に時計を見て、触って、体感していただきたいです。

また、これまで「Ref.5712/1A-001」の腕周りのサイズを微調整する際には、1.5コマ幅のコマを買い足す必要がありましたが、こちらの「Ref.5712/1R-001」には”調整システム付き折り畳み式バックル(特許取得)”が搭載されているため、腕周りのサイズ調整が容易になりました。18KRG(ローズゴールド)のコマを買うとなると、それなりの”コスト”も発生しますので、実用性が上がっただけでなく、経済的にも嬉しい仕様となりました。

サファイアクリスタルのスケルトンバックから覗くムーブメントは、マイクロローター搭載の極薄型自動巻ムーブメント「Cal.240」をベースとした「Cal.240 PS +IRM +C +LU」。初代『ノーチラス プチコンプリケーション』「Ref.3712/1A-001」の登場から現在に至るまでの約20年間、ベースムーブメントは変わっていません。これは、このムーブメントが、改良の余地が無いほど”素晴らしい”ことを意味しており、【パテックフィリップ】の高い技術力を垣間見ることが出来ます。

保証書日付はなんと2024年!ブレスレットの調整がされており、保管時に付いたと思われるルーペレベルの微細なスレこそございますが、着用されていない未使用品で、付属品も手付かずの非常に綺麗な状態を維持しております。

気になる販売価格は、31,680,000円(税込)

ではあるのですが、本記事公開前に多数のお問い合わせをいただき、既にお申込みが入ってしまいました。申し訳ございません!!

商品ページはこちら

未使用で高年式という見事な状態の個体となりますので、非常に魅力的だったのではないでしょうか。惜しくも申し込み出来なかった方は、当店の新着を都度チェックいただき、次回の入荷を楽しみにお待ちいただければと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2022年秋の新作モデルではありますが、未だに市場での出回りが極めて少なく、探されている方も多いのではないでしょうか。今後も引き続き流通量は少ないことが予想されますので、次に見つけた際は迷わず購入いただくことをオススメいたします!

引き続き、みなさまにとって有益な情報を少しでも多くお伝えしていければと思いますので、次回のパテック論を楽しみにお待ちください!

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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