三雲ブランドのスポーツウォッチの中でも、長らく3針かクロノグラフのみというラインナップだったオーバーシーズ。
そのオーバーシーズの中に“プチコン”的な、このデュアルタイムが登場したのは2006年のことです。
左右非対称なデザインがいかにもプチコンといった見た目。パテックフィリップのノーチラスもそうですが、左右非対称デザインはなかなか人気があるデザイン要素です。
オーバーシーズの場合、左右非対称デザインでも、パテックフィリップやジャガールクルトっぽくならず、いかにもバセロンコンスタンチンである!というデザインが非常に魅力的だと思います。
ちなみに、かつては「バセロンコンスタンチン」という表記が一般的であり、「バセロン」とも呼ばれていたこのブランド。2002年より、公式に「ヴァシュロンコンスタンタン」と表記を変えますという発表により、「ヴァシュロン」と呼ばれるようになりました。
この時計、時計本体も魅力的ですが、投資対象としてみかなり魅力的だった腕時計。
なんと、2009年と比較して約50万円というかなりの値上がり額となっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年2月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ デュアルタイム 47450/B01A-9226 |
中古 | 7年 9ヶ月 |
¥799,000 | ¥1,296,000 | 497,000 | 162.20% |
オーバーシーズデュアルタイムが登場したのは2006年のことですから、2009年においてこの時計は、まだまだ出たばかりの新しい腕時計という印象。
約80万円という当時の価格は今の基準としては安いようにも見えますが、その頃のオーバーシーズ相場を考慮すると自然な価格だったと思います。
実際、当時のオーバーシーズは機械式モデル(第一世代)でも40万円を切るということもあったぐらいの相場なため、それと比べると約80万円というのは妥当なのです。
ですから、当時としては「安いの見つけた」という破格のモデルだったわけではなく、それなりに高い印象の腕時計だということになります。
このデュアルタイム、デザインが良いだけでなくもう一つの時刻を表示する脇に午前か午後かを示すインジケータが付いているのがいかにもプチコン的。
実際、ひと目で午前か午後かが分かるのは非常に便利な機能だと思います。
そういう便利な機能に加えて、便利なブレスレット&150m防水という非常に使い勝手の良い内容の腕時計。
海外でもどこでも便利に使えて、これだけ値上がりをするという非常に優秀な1本です。