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現在相場考察

30万円台になった、パシャC W31039M7

2024年6月4日更新
カルティエのパシャCW31039M7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年7月の安値と2024年6月の安値を比較し現在相場を考察。この6年11ヶ月での変動は¥123,800だった。

パシャC W31039M7についての考察(2024年6月)

パシャCの基本は3針モデルですが、フラッグシップ的な存在としてクロノグラフがあります。

クロノグラフパシャC(非限定モデル)は2つあり、1つが白文字盤のW31039M7。もう1つが銀文字盤のW31048M7であります。

これらは、同じ時期に存在していたのではなく、白文字盤が1997年~2000年頃、銀文字盤が2000年からのラインナップでした。

当時のパシャCの新品実勢価格は、3針28万円程度でしたが、クロノグラフ40万円程度といった価格帯。その頃のロレックス新品実勢価格を例とすると、3針パシャCデイトジャスト16200に近く、クロノグラフとなると、シードゥエラー16600と同じ水準だったのです。

新品時にそういった価格帯だったために、パシャCクロノグラフの中古相場は、しばらく「高値」といった感覚だったのですが、2010年代になるとそういった印象はなくなりました。

2010年代中盤において、3針パシャC15万円程度だったわけですが、クロノグラフ18万円程度でした。

さて、パシャCといえば、2021年から目立って上昇した経緯がありますが、その時点で3針モデルは20万円以上という水準になっています。

その一方でクロノグラフは、3針ほどの目立った反応を見せていませんでした。

そんなクロノグラフでありますが、去年の秋になってようやく「らしい反応」がみられ、その際、銀文字盤が30万円台に到達しています。

そして今、白文字盤についても30万円超えという様子が見られるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年7月
の安値
2024年6月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャC
W31039M7
中古 6年
11ヶ月
¥182,000 ¥305,800 123,800 168.02%

W31039M7を前回お伝えしたのは、2017年7月と、もはや7年近くも前となってしまったのですが、その際の相場は、約18万円といった状態でした。

それに対して、現在水準は約30万円ですから、この間で12万円ほどの上昇となったわけです。

W31039M7約30万円という水準は、パシャ38mm3針モデルよりやや安価といえるわけですが、こういった序列は、新品時代、すなわち2000年頃の序列に近いといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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