270.8.54が現行だった当時のレベルソは、レベルソクラシック、ビッグレベルソ、レベルソデュオが基本ラインナップだったといえ、この中でデュオは最も高級な存在となっていました。
レベルソはケースをひっくり返せることが最大の特徴でありますが、デュオはひっくり返した側にも文字盤が存在。そこには、もう1つの時間帯を表示可能で、レベルソデュオはGMT機能を有しているのです。
こういったコンプリケーション的なメカニズムだけでなく、デュオには、ビッグレベルソとの差がもう1つ存在します。
それが、表側の文字盤が「ギョーシェ」となっている点。ビッグレベルソはSSでもYGでも通常タイプの文字盤なのですが、デュオにはギョーシェ装飾が施されているのです。
そういった豪華モデル、なおかつジャガールクルトというマニュファクチュールでありながら、4年ぐらい前まで270.8.54は40万円台で購入可能という状態だったわけです。
それが今では、80万円台に到達しているわけですから、ようやく「らしい相場」になったと感じます。
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