オメガの中古相場は、限定モデルから目立った上昇をするようになったといえますが、2022年以降は、レギュラーモデルが上昇する一方で、限定モデルは値下がり状態ということが珍しくありません。
2022年といえば、春に急上昇、その後は下落という動きがあり、ロレックススポーツ系やノーチラスなど、人気モデルの多くがそういった動きとなっていました。
オメガの限定モデルも、ロレックススポーツ系に近い値動きをしているといえ、2022年春頃が過去最高値となっているモデルがそれなりにあるといえます。
ですから、近頃オメガの限定モデルには「目立った上昇」といった存在がないように感じるのですが、実はきちんと見てみると、ずっと上昇傾向となっているモデルが存在します。
それが、この311.32.42.30.04.003なのですが、これはスヌーピーアワードの白文字盤であります。
2022年以降、相場は500万円以上に達しているのですが、こういった価格帯からすると、「WGモデルなのでは?」と思っていまいます。
しかし、これはSSモデル。そして、その相場は、現在なんと649万円にまで達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年5月 の安値 |
2024年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター スヌーピーアワード 311.32.42.30.04.003 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥5,813,000 | ¥6,490,000 | 677,000 | 111.65% |
SSモデルが640万円台となっているわけですが、こういったことは、「ロレックスデイトナの世界」というように感じます。
スピードマスターは、デイトナ並に人気、なおかつ両者はクロノグラフモデルであるわけですが、5年ぐらい前までは、「デイトナと肩を並べる相場のスピードマスター」などということは考えられなかったといえます。
ちなみに、この311.32.42.30.04.003は2017年7月時点で168万円という水準だったのですが、当時は16520白文字盤が約187万円となっていました。
2017年当時、16520は「相場全体を牽引するぐらい、中古相場で最も目立った変動」といった感覚だったわけですが、SSのスピードマスターがそれに近い相場だったというのはかなりな割高感があったといえます。
しかしながら、その後311.32.42.30.04.003は目立った上昇傾向となり、今やその相場は16520に大きな差をつけている状態。ざっくり16520との差は、300万円程度になっているのです。