2針もしくは3針のシンプルなモデルといえばカラトラバですが、角型モデルはカラトラバとは言われず、ゴンドーロというシリーズになります。
プチコンプリケーションの場合細かく分けられることのないモデル名ですが、シンプルな3針モデルだと、ゴンドーロやカラトラバ、ゴールデンエリプスというようにいくつかシリーズが存在しています。
ゴンドーロというと最も印象深いのが5024であり、90年代から2000年代にかけてよく見かけたモデルです。
それに対して近代的なゴンドーロという印象なのが2003年ごろに登場した5111です。
そして、見た目は5111よりクラシカルでも、実は新しいモデルというのがこの5124なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年春頃の安値(タイムトンネル) | 2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ゴンドーロ 5124J |
新品 | 5 | ¥1,199,800 | ¥1,498,000 | 298,200 | 124.85% |
多くのパテックフィリップがそうであるように、新品で買っても値上がりというのがこの5124という時計。
ただ、新品で買っても値上がりという現象が多く見られるのは、2000年代前半までのモデル。
2000年代前半モデルに対して、定価も流通価格もだいぶ高くなったのが2000年代後半からのモデル。
2000年代後半からのモデルは、まさに2016年現在において現行モデルという今の世代のモデルです。
その他の時計だと、ロレックスでいえばサブマリーナの116610LN、パテックフィリップだとノーチラスの5711/1Aがそれに相当します。
サブマリーナのかつての新品は約40万円、ノーチラスは約100万円程度だったのが、新モデルとなってからそれぞれ、約80万円、約300万円というように大きな変化を遂げました。
新型になったといえども、以前の常識よりもだいぶ高くなってしまった新世代のモデルは、最初から流通価格が高めであるということに加えて登場してから年数が浅かったため、ほとんどのモデルがお買い得でない印象でした。
そういった印象から、新品で買っても値上がりという現象を見逃してしまいがちな現行世代のモデル。
しかし、その中でもきちんと見てみれば新品で買っても値上がりというモデルが存在したのです。
2011年にゴンドーロを買っていれば今頃30万円近い値上がりという現象。
当時全体的に時計が安いという印象でしたが、パテックフィリップに関してはあまり“安くなっていない”という感じ。
そんなパテックフィリップの中で、新品で買っても値上がりという事例があるというのは、嬉しいと同時に、お宝探しをする価値があるということのよい事例です。