2000年代前半のフィフティファゾム。
同じ時代のロレックスは5桁リファレンスのサブマリーナ16610です。
当時、サブマリーナの新品実売価格は約40万円。それに対して約60万円ぐらいがこのフィフティファゾムの実売価格。
ただ、フィフティファゾムの場合、定価は100万円以上。
ブランパンという高級ブランドかつ高い定価の時計が、ロレックスプラスアルファぐらいの値段で買えるというのがこのフィフティファゾムの良さだったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年夏頃の安値(タイムトンネル) | 2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランパン
フィフティファゾム コンセプト2000 |
中古 | 7 | ¥439,800 | ¥561,600 | 121,800 | 127.69% |
フィフティファゾムにはもう一つ良さがあります。
それはこの「コンセプト2000」というラバーとステンレスのコンビ仕様。
コンセプト2000という名前の通り、いかにも2000年代という近未来的なデザインが演出されています。
ラバーとステンレスのコンビという配色は、当時も今もあまりない仕様だけにかなり「新しさ」を感じる内容です。
このコンセプト2000という仕様は、フィフティファゾムだけでなく、GMTやクロノグラフのエアコマンドにも設定されていました。
当時の相場はステンレスと比べて差がないといった感じでしたが、最近はコンセプト2000のほうがかなり高めといった印象です。
コンセプト2000のほうが見た目のインパクトは大ですが、ブランパンの場合仕上げの良さに定評があるため、それをより感じられるステンレスも魅力的。
よって、現行当時としては目新しいコンセプト2000を選ぶか、仕上げの良さを感じられるステンレスを選ぶかかなり迷ったという方も多いでしょう。
今となっては、コンセプト2000の流通が少ないため、新品当時においてはステンレスのほうが人気だった模様です。
しかし、その数の少なさが、この独特な見た目と相まって今となっては高値要素となっているのです。
というわけで、コンセプト2000のフィフティファゾムは2009年と比べて約12万円の値上がり。
最近、良い腕時計なのに安いモノが多いという印象のブランパンですが、このフィフティファゾムのようにしっかりと値上がりしているモデルも存在します。
特にエアコマンドはどこをとっても良い時計にもかかわらず、今の相場が市場最安レベルという安い水準。
このフィフティファゾムの値上がり現象は、ブランパンも値上がりするということの事例として、エアコマンドを買う理由の1つにもなりそうです。