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現在相場考察

約2年ぶりに500万円台回復、デイトナ116509黒文字盤

2024年6月15日更新
ロレックスのデイトナ116509について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年11月の安値と2024年6月の安値を比較し現在相場を考察。この7ヶ月での変動は38万8000円の値上がりだった。

デイトナ 黒文字盤 116509についての考察(2024年6月)

去年の夏頃から上昇傾向が続いているデイトナ116509の黒文字盤。

2023年春頃までは値下がり傾向となっており、4月420万円台にまで下落。それが、8月に440万円台、11月には470万円台というように反発していったのです。

そんな116509黒文字盤ですが、現在にかけても上昇いう様子があります。

現在水準は約516万円となっているのですが、これは約2年ぶりの500万円以上という状態であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年11月
の安値
2024年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116509
中古 0年
7ヶ月
¥4,780,000 ¥5,168,000 388,000 108.12%

116509黒文字盤は、2004年に登場したデイトナ初のWGブレスレットモデル。

2016年にSSやK18がモデルチェンジした際に、116509は型番の変更がなかったため、2004年頃の初期世代と、2021年頃の最終世代とでは、文字盤ラインナップが異なります。

この黒文字盤は、2004年のデビュー時に発表されたため、116509としては『古い世代』。そのためか、116509の中で最も安価という価格帯に位置しています。

また、WGはK18デイトナの中で最も安い傾向があるため、116509黒文字盤は、最も安価なK18デイトナとなっているケースが多いといえます。時期によっては、「SSモデルの黒文字盤とのわずか」となっていることが珍しくありません。

ちなみに、116509黒文字盤の昨年11月水準は、現在の126500LN黒文字盤とほぼ同等。

いくら、現行SSモデルの人気が高いからといって、K18モデルと同価格というのは、K18が安すぎるという印象になります。

116509黒文字盤は、今回、約2年ぶりに500万円台回復となったわけですが、これは6桁世代K18モデル水準らしい相場になったといえます。

そういった意味で116509黒文字盤は、「K18のデイトナ」という要素ながら、これまでの500万円未満という相場が相対的に安価だったと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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