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約135万円も高くなっている、カラトラバ5032J-010

5032J-010は、筆者が個人的に好きなモデルとして、過去何度か取り上げています。

ケースサイズは36mmと、この世代のカラトラバとしては「ジャンボ」ともいえる大きさで、針は2つ。それでいてキャリバー240の自動巻ムーブメントを搭載しているというのが、グッときます。

また、針や文字盤インデックスの形状は、96系のデザインである一方、ベゼル部分はクロノグラフの5070系を思わせる、カラトラバらしからぬデザイン。そのバランスが絶妙で「個人的に好き」なのです。

5032J-010は決して有名なモデルではないため、2021年まで目立った変動をしていませんでした。

最初に取り上げた2016年8月から現在までの相場変遷は以下の通りです。

  • 2016年8月の安値 ¥1,382,400
  • 2019年12月の安値 ¥1,450,460
  • 2021年1月の安値 ¥1,518,000
  • 2024年6月の安値 ¥2,877,820
  • 2021年までは「数年かけて6万円程度の値動き」にとどまっていたわけですが、2021年⇒2024年では一気に130万円といった単位の上昇をしています。

    5032J-010はマニアックなモデルであるため、かつては「値動きしない」という印象でしたが、筆者のように「個人的に好き」と思った方がいたならば、“買ったほうが正解だった”といえる事例であります。

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    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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