1997年に登場したダイナミックは、当時のオメガのラインナップの中で最も安価といえる価格帯に位置していました。
この世代のダイナミックには、3針とクロノグラフが用意されているのですが、最も安価だったのが3針であります。
そういったこともあって、3針のダイナミックはブレスレットモデルの5200.50でも5年ぐらい前まで、「10万円未満で購入可能」といった傾向があったのです。
しかし、5200.50は2019年12月に10万円以上に達し、その後も上昇傾向が継続。前回お伝えした2021年8月時点では約15万円となっていました。
3針もクロノグラフもかつては10万円未満で購入可能という印象でしたが、最初にクロノグラフが上昇した経緯があります。
クロノグラフ15万円程度となったときは「驚く」といった感覚があったといえます。それが、2021年になると、3針までもが約15万円に達したわけですから、その時点で「ダイナミックはかつてでは考えられないほど高くなった」といえたのです。
ちなみに、筆者の記憶によると、1999年における3針ダイナミックの定価は13万円程度。2021年時点で「かつての定価超え」ということを達成したといえます。
そんな5200.50でありますが、2021年から現在にかけても上昇傾向は継続。
他のオメガ同様、「ずっと上昇傾向」という様子を見せているわけですが、その結果、現在相場はなんと約19万円といった状態になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年8月 の安値 |
2024年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
ダイナミック 5200.50 |
中古 | 2年 10ヶ月 |
¥153,780 | ¥192,280 | 38,500 | 125.04% |
5200.50の中古は、ボトム価格付近にABランク未満の個体が多いため、相場を見る際は注意が必要です。
そして今回、ABランク以上のボトム価格を見たところ、19万円以上に達している様子を確認。5200.50は今や20万円に近い相場となっているのです。
なお、これまで記事でお伝えした5200.50相場は以下の通りであります。
こうしてみてみると、現在水準は2016年11月の約3倍。
5200.50は、あまり知られていないモデル、なおかつ現行当時最も安価だったというキャラクターであるにも関わらず、ずいぶん凄い上昇をしたと思います。