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現在相場考察

2021年秋頃よりも安価、カラトラバ5196R-001

2024年7月12日更新
パテックフィリップのカラトラバ5196R-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年11月の安値と2024年7月の安値を比較し現在相場を考察。この2年8ヶ月での変動は12万7478円の値下がりだった。

カラトラバ 5196R-001についての考察(2024年7月)

近頃、ロレックス5桁に相当する世代のカラトラバが上昇している様子をお伝えしていますが、その一方で6桁に相当する世代のカラトラバではそこまでの勢いが感じられないといえます。

今回取り上げるのは5196R-001でありますが、前回お伝えした2021年11月時点で約299万円に達していました。

5196R-001は長らく180万円台といった価格帯となっていたのですが、生産終了発覚後に上昇。その結果、2021年11月時点で300万円近い状態となっていたのです。

そういった値動きは、5196全般に起こっていたわけで、J(YG)もG(WG)もP(Pt)も高値となっていた経緯があります。

しかし、今では2021年秋頃よりも安価といった様子。

5196R-001は、現在約287万円がボトム価格(ABランク以上)となっているのですが、これは2021年11月水準よりも約12万円安といった状態なのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ カラトラバ 5196R-001 RG×革 手巻き シルバー文字盤

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年11月
の安値
2024年7月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5196R-001
中古 2年
8ヶ月
¥2,999,700 ¥2,872,222 -127,478 95.75%

なお5196系で興味深いのは、2021年頃の「目立った上昇」前は、RGが抜きん出て高値だったのに、上昇後は、RGがそこまで高くないという点であります。

現在、この5196R-001約287万円となっているわけですが、WGの5196G-001278万円、YGの5196J-001283万円であります。(いずれもABランク以上のボトム価格)

2021年秋は「WGよりもRGのほうが安値」となっていたため、そういった状態は打破したといえますが、2020年頃までYGとWGは160万円程度、RGは180万円以上となっていたようなことを考慮すると、「そこまで差がない」といえるかと思います。

ちなみに、YGは2021年秋水準よりも現在のほうが高値となっているため、この数年でYGの評価が高くなったということが、上記のようなRGの立ち位置に影響しているかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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