近頃、ロレックス5桁に相当する世代のカラトラバが上昇している様子をお伝えしていますが、その一方で6桁に相当する世代のカラトラバではそこまでの勢いが感じられないといえます。
今回取り上げるのは5196R-001でありますが、前回お伝えした2021年11月時点で約299万円に達していました。
5196R-001は長らく180万円台といった価格帯となっていたのですが、生産終了発覚後に上昇。その結果、2021年11月時点で300万円近い状態となっていたのです。
そういった値動きは、5196全般に起こっていたわけで、J(YG)もG(WG)もP(Pt)も高値となっていた経緯があります。
しかし、今では2021年秋頃よりも安価といった様子。
5196R-001は、現在約287万円がボトム価格(ABランク以上)となっているのですが、これは2021年11月水準よりも約12万円安といった状態なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年11月 の安値 |
2024年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
カラトラバ 5196R-001 |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥2,999,700 | ¥2,872,222 | -127,478 | 95.75% |
なお5196系で興味深いのは、2021年頃の「目立った上昇」前は、RGが抜きん出て高値だったのに、上昇後は、RGがそこまで高くないという点であります。
現在、この5196R-001は約287万円となっているわけですが、WGの5196G-001は278万円、YGの5196J-001は283万円であります。(いずれもABランク以上のボトム価格)
2021年秋は「WGよりもRGのほうが安値」となっていたため、そういった状態は打破したといえますが、2020年頃までYGとWGは160万円程度、RGは180万円以上となっていたようなことを考慮すると、「そこまで差がない」といえるかと思います。
ちなみに、YGは2021年秋水準よりも現在のほうが高値となっているため、この数年でYGの評価が高くなったということが、上記のようなRGの立ち位置に影響しているかもしれません。