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現在相場考察

120万円台後半になったということよりも、ヨットマスター16622

2024年7月13日更新
ロレックスのヨットマスター16622について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年1月の安値と2024年7月の安値を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥53,240だった。

ヨットマスター 16622についての考察(2024年7月)

中古腕時計の値動き変遷をざっくりいうと、『2007年頃までが高値⇒2008年にリーマンショックで安値⇒2013年頃からアベノミクスで高値』というようになります。

そして、上記のような大きな変化が起こる際に、それまでの価格序列が入れ替わるという事例があるのです。

ヨットマスター16622は、かつてコンビモデルよりも高値となっていました。

16622と同じ世代のコンビモデルといえば、青サブの16613がありますが、『リーマンショックで安価』ぐらいまでの時期までは16622のほうが高かったのです。

しかし、2013年頃から相場全体が上昇に向かったときから、1662216613との相場が逆転。今では、16613のほうが高くて当たり前となっているわけです。

そんな16622でありますが、今年1月時点ではボトム価格が約122万円という状況に変化。これまでの16622中古相場として過去最高値といえる水準でした。

そして今、16622さらに上昇している様子。現在水準は128万円となっているのですが、16622『120万円台後半』というところまで到達したというのは、なかなか大きなニュースだといえるかと思います。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス ROLEX ヨットマスター ロレジウム 16622 Y番 プラチナベゼル SSケース シルバー文字盤 腕時計 自動巻 メンズウォッチ <磨き仕上げ済> 中古

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年1月
の安値
2024年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
16622
中古 0年
6ヶ月
¥1,226,760 ¥1,280,000 53,240 104.34%

この128万円という16622のボトム価格は、過去最高値更新といって差し支えないないでしょう。

ただ、従来16622よりも安価だった16613は現在どういった状態かというと、ボトム価格が約139万円。過去最高値更新状態の16622よりも青サブのほうが10万円程度高値となっています。

また、16622といえば、以前の記事で何度もお伝えしたように「相場全体を示すかのような動き」といった傾向があったのですが、現在、相場全体を示しているとはいえません。

16622過去最高値といった状態ですが、SSデイトナといった人気モデルの多くは2022年春水準よりも安価であります。

長らく、16622は「不思議と相場全体の動向を示すかのような動き」をする傾向がありましたが、ついにその現象が起こらなくなったといえます。

そういった意味で、「120万円台後半になった」ということよりも「相場全体を示さなくなった」ということのほうがインパクト大だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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