1996年登場の「1964年復刻版カレラ」は、2017年頃まで10万円台で購入可能といった状態が長らく続いていましたが、2018年頃から状況が変化。今では、50万円以上といった水準が珍しくなくなっています。
特に初期の黒文字盤(1996年登場)であるCS3111が高値となっており、2021年時点で50万円台に到達。今では約61万円となっているのです。
さて、今回お伝えするのは、同じ黒文字盤でも、CS3113という型番。これは、1999年頃に登場した後期の黒文字盤なのですが、インダイヤルがフチあり仕様となっているのです。
中古出現数は、CS3111よりもCS3113のほうが少なく、レアモデルだといえるのですが、中古相場では不思議とCS3113のほうが安値となっている傾向があります。
CS3113はあまり出ないモデルのため、前回記事で紹介したのが2018年とだいぶ前になってしまったのですが、その際は約34万円となっていました。
その時点で、CS3113は定価超えとなっていたのですが、現在水準は約58万円に上昇。やはり、他のカレラ同様「以前よりもだいぶ高値」となっているわけですが、相変わらずCS3111よりも安価といった状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値 |
2024年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
カレラ CS3113 |
中古 | 5年 8ヶ月 |
¥348,000 | ¥581,250 | 233,250 | 167.03% |
「1964年復刻版カレラ」のラインナップは以下の通り。
上記ステンレスに加えて、YGのCS3140があります。
この世代のカレラは2001年頃をもって生産終了となった模様ですが、CS3112とCS3113といった「後期世代」にのみ存在したモデルは、数が少ないためか、中古品をなかなか見かけないといえます。
特にCS3112(ピンク文字盤)は、一時「数年に渡って売り出しがゼロ」という状態が続いていたほど。また、このCS3113についても1年で5本出るかどうかといえるほど数が少ないといえます。
近頃、こういった復刻版カレラは評価されている傾向がありますが、CS3113のような希少性が高いモデルが必ずしも抜きん出て高値となっているわけではないため、復刻版カレラを検討するなら、CS3113は狙い目といえるかもしれません。