2017年にアクアノート初のWGモデルとしてデビューした5168G-001。
このモデルには、青文字盤が採用されていますが、それまでアクアノートの『青』は、日本限定モデルしか存在しなかったため、デビュー時から高い注目度となったといえます。
ただ、2019年には、緑文字盤の5168G-010がデビュー。
『緑』という色は、パテックフィリップでは異例といえるほど採用事例がなく、また、ロレックスでは人気色となっているため、5168G-010がデビューするや否や、青文字盤の5168G-001は影が薄くなったという経緯があります。
しかし、今年3月に「青文字盤が緑文字盤水準を抜かした」という現象が発生。
当時の記事でも取り上げたのですが、徐々に『青対緑』の差が縮まって、3月時点では「青のほうが1万円高」といった状態になっていたわけです。
ただ、長年『緑』のほうが高値だったため、「青文字盤のほうが高値」という現象は一時的なもの、となる可能性も捨てきれなかったといえます。
そんな青文字盤の5168G-001でありますが、3月から7月にかけて100万円以上の上昇という値動きが見られる様子。
この4ヶ月間で約112万円の上昇という値動きとなっているのですが、この値動きによって、さらに緑文字盤との差が広がった状態になっているといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年3月 の安値 |
2024年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5168G-001 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥12,119,000 | ¥13,241,000 | 1,122,000 | 109.26% |
3月時点で『青対緑』の差は約1万円といった程度だったわけですが、現在5168G-001は約1324万円であるのに対し、5168G-010は1155万円。
5168G-001のほうが約169万円高値となっているのです。
こういった現象を見ると、「結局“青”が強かった」というように思えますが、今後『緑』が逆転するのかも興味深いところだと思います。
筆者個人的な感想をいうと、緑色という色は好きなのですが、5168Gの場合、青文字盤の「グラデーション文字盤」が美しいと思うため、5168G-001のほうが高値という現在の状況は“分かる”と思っています。