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現在相場考察

ジャガールクルトマスタージオグラフィーク、見た目も中身も最高なのに相対的にお買い得

2016年11月21日更新
ジャガールクルトのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年12月の安値(ヤフオク)と2016年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年11ヶ月での変動は¥124,000だった。

マスタージオグラフィーク 142.840.922Bについての考察(2016年11月)

非常に美しいデザイン、マニュファクチュール、それでいて高い機能性。

この時計を付けている人をたまに見かけると「かっこいい」と思います。実際この時計、時計本体の見た目だけではなくて、腕に装着されたときのファッション性もかなり高く、特にスーツとの相性は抜群だと思います。

本人がそのつもりでなくても、スーツを着てこの時計を付けているだけで「デキる男」という印象になるのは間違いありません。

この時計、定価は当然100万円以上

見た目も中身もまさしく100万円という価格に見合った時計だと思います。

しかし、これだけ良い材料が揃っているのにもかかわらず、10年以上中古相場が50万円台前後というのがこの時計の相場です。

ジャガールクルト(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年12月
の安値(ヤフオク)
2016年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ジャガールクルト
マスタージオグラフィーク
142.840.922B
中古 4年
11ヶ月
¥435,000 ¥559,000 124,000 128.51%

マスタージオグラフィークにおいて注意しなければならないのが、年式や素材によって相場が異なるという点。

マスタージオグラフィークを象徴するモデルは2000年代前半頃のモデルだという意見が多いでしょう。その2000年代前半モデルを基準として、現行モデルを含めその他の年式のモデルの相場を見たりすると全体像が掴みやすいかと思います。

本記事のモデルも2000年代前半のモデルなのですが、同じ年式のモデルには通常の裏蓋と裏スケバージョンが存在します。

見た目はそっくりでも、実は開閉できる裏蓋というのがホワイトゴールドやプラチナのモデル

それらは一見ステンレスと似ていますが、相場が異なるのは当然です。

また、マスタージオグラフィークには黒文字盤と銀文字盤が存在しますが、ステンレスでもホワイトゴールドでも黒と銀が存在します。

最近はホワイトゴールドを見かけることが少なくなりましたが、かつてはWG=80万円台、SS=50万円台という相場が一般的でした。

ステンレスモデルについては流通量がホワイトゴールドよりは多く存在するため、若干の相場の動きが確認できます。

特に安かったのが2012年前後で、40万円台という相場。これは、この時計としては珍しい価格帯だといってよいでしょう。

特に安くなったのがその頃で、それ以外の時期においてはだいたい50万円台という印象のこの時計。

運良く40万円台で購入することができれば、10万円の値上がり体験となったでしょう。

ただしこの時計、値上がるならば本番はこれからなのではないかと思います。

というのも、見た目内容すべてをとっても良い時計であるのにもかかわらず、50万円台というのはかなり安いとかじるからです。

特に、オーソドックスなスポーツロレックス70万円近くする現在において、この時計はかなり魅力的に写ります

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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