2021年以降、ロレックスの5桁世代に相当する年式のカルティエが目立った上昇となっている様子がありますが、今年になってからロレックス6桁(116)に相当するカルティエでも値上がりが見られるようになったといえます。
今回取り上げるのは、カリブルドゥカルティエでありますが、これは2010年に出た「自社製ムーブメント」を売りとするモデル。
W7100016は、『黒文字盤』『ステンレス』という内容から、最も売れ筋だったモデルといえるのですが、2017年以降は長らく40万円台といった状態が続いていました。
2017年9月水準が約42万円だったのですが、2019年2月には約47万円に上昇。ただ、2020年3月には約43万円に下落し、再び2017年水準に戻ってしまったといった経緯があります。
その後も43万円程度という水準が長らく続き、2022年2月時点でも、2023年9月時点でもそういった状態に変わりありませんでした。
それが、2023年の年末頃からW7100016は40万円台後半といった状態に上昇。雰囲気が変わってきたのです。
そして今、なんとW7100016は約51万円という状態に上昇。
少なくとも2017年以来、7年以上にわたって40万円台という水準が続いていたW7100016ですが、久々に50万円台となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2024年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
カリブルドゥカルティエ W7100016 |
中古 | 4年 4ヶ月 |
¥433,620 | ¥514,800 | 81,180 | 118.72% |
なお、このW7100016の現在の約51万円という水準は、実は『過去最高値更新』というわけではありません。
2014年10月時点におけるW7100016水準はなんと約62万円といった状態だったため、現在の約51万円をもってしても2014年水準に届かないのです。
『久々に上昇傾向だけれども、過去最高値更新ではない』という動きは、W7100016に限らず、ロレックス6桁世代に相当するカルティエでよく見られるといえます。
先日お伝えしたパシャシータイマーもまさに同様の動きとなっているのですが、カリブルドゥカルティエでも同じ状態になっているのが興味深いところだと思います。