金ピカに光るブルガリといういかにも見た目が高そうなこの時計。
金無垢腕時計だけに定価も実際の流通価格も高めだったのですが、2008年のリーマンショック直後にかなり安くなったのです。
このCH35Gには自動巻、クオーツ、ブレスレット、革ベルトという選択肢があるのですが、最も安い“クオーツ+革ベルト”という組み合わせでは金無垢高級クロノグラフであるのにもかかわらず20万円台前半という相場にまで下落。
そしてその際、金無垢ブレスレットという、まさしく高級アイテムを装備したこのブレスレットタイプも40万円台で売られていたのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スポーツクロノ CH35G |
中古 | 7年 11ヶ月 |
¥498,000 | ¥883,440 | 385,440 | 177.40% |
金無垢ブレスレットを装備するモデルでもブランドによっては中が真空というモノもありますが、ブルガリの場合真空ではありません。
よって、金の含有量が多く、この時計の重さと金相場を比較した場合、もしかしたら金そのものの価値が時計本体価格を上回っているなんて現象もあり得たかもしれません。
2005年頃より金相場はかなり上昇し、最近ではプラチナ価格を上回っています。
しかし、腕時計やクレジットカードの世界では、金よりプラチナのほうが高級という常識は変わりません。
よって、金の腕時計は、金自体の価値が上がっているにもかかわらずプラチナよりずっと安く買うことができ、かなりお得に買うことができたのです。
本日のK18買取価格は3057円。このブルガリの重量は約164グラムなので、単純計算すると時計本体価格を上回ります。(ただし、164グラムの中にはムーブメント・文字盤・ガラスなど金以外の物資を含むため正しい数値ではありません)
ブルガリのクロノグラフの場合、ステンレスモデルでも15万円ぐらいの価値がありますから、K18という時計を構成する素材だけで時計本体価格に匹敵する価値があるというのはかなり面白い現象だと思います。
つまり、2008年に本体重量が思いブルガリの金無垢モデルを買っていれば、時計の価値だけでなく金の価格が上昇して高くなるということを体験できたのです。
なお、2008年と2016年の比較ではこのCH35Gの値上がり額は約38万円。実際にはK18の買い取り価格以上に値上がりしています。
ということで、CH35G、金相場を考慮しても値上がりですし、時計本体としての価値も上昇中。
金の延べ棒を買っても、腕につけて楽しむということはできませんが、腕時計の場合、楽しみながら利益を出すことができるのです。